12月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
見頃だがひっそりと咲くホトトギス 自分史は川柳と決めひねる知恵 １ 号 と 記 し て 次 号 に つ な ぐ 夢 金婚にリセット押してまず一歩 気 が 騒 ぐ 友 の 旅 行 と 青 い 空 不都合は聞こえぬ振りで手抜きする	淡路獏眠選	平番　11月『近詠』	平番12月号 No44
☆☆☆みちしるべ☆☆☆  ◎不都合は聞こえぬ振りで手抜きする 50 年（金婚）も夫婦をやっていれば、上手く遣 り過ごすことも上手になる。 「聞こえぬ振り」をす るというのも、長続きの秘訣かも知れない	淡路獏眠
★★★平番ワンポイントアドバイス★★★ 原 　安値見て美味しいですかと連れが聞く 中の句の「美味（おい）しいですかと」が八音 字で字余りになっています。 ここは、送り仮名を 替えて「美味（うま）いですかと」 とされると字 余りを解消することができます。 添 　安値見て美味いですかと連れが聞く
旅支度増える荷物で気も重い 土壇場になってやる気が腰上げる	八木柳雀 （北海道）	課題吟『支度』
不燃ごみ過去の想い出乗せて去る	吉岡よしこ推薦	私の好きな句11月号近詠
ゼロの数1つ取ったら手頃です	淡路獏眠推薦	平番句会報11月号近詠
おもてなし歯が浮くほどのほめ上手	松岡登代子選	席題『歯』 11月句会
立ち上がり席を譲られ辺り見る あっちっち耳たぶつかむ癖が好き	飛田陽子選	宿題『声』
ゼロの数１つ取ったら手頃です スーパーの上にぎり買う誕生日	淡路獏眠選	宿題『高い』
11月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
不燃ごみ過去の想い出乗せて去る いいね押しお馴染みさんの名を覚え 口 角 を 上 げ て 笑 顔 の 泣 き 笑 い 年寄りと舐められ買ったタブレット 孫 と 見 つ け た 一 本 の 彼 岸 花 追 伸 に 本 音 を そ っ と 覗 か せ る	淡路獏眠 選	平番10月『近詠』	平番11月号 No43
☆☆☆みちしるべ☆☆☆  ◎不燃ごみ過去の想い出乗せて去る 作者は家の中を断捨離されているのだろう。 いつの間にか、何時か使うだろうと取って置いた物が 不燃ゴミとして出さざるを得なくなっている のだが、 そのゴミの一つ一つに作者の想い出が詰 まっているのだ。	淡路獏眠
★★★ 平番ワンポイントアドバイス★★★ 原　子育てにダメを連発ダメ親父 この句の下五の「ダメ親父」は上五中七をズバ リ言い当てた言葉なので、 それは、上五中七の措 辞で「ダメ親父」は分かりますから、 ここは、中 七から下五への句跨がりになりますが、 「ダメを連 発した親父」とされると良いでしょう。 添 子育てにダメを連発した親父
へいばん時事川柳 CSに掛ける一戦騒がしい 残念ながら、広島カープは最後の１戦に敗れ CS進出にはならなかった。
無口だが飲んだ弾みに墓穴掘る	石田素風選	課題吟『掘る』
親族の集うイベント墓参り	飛田陽子推薦	私の好きな句（10月近詠
医療費はまめにメモ取り税還付	淡路獏眠推薦	平番句会報 （10月句会
医療費はまめにメモ取り税還付	豊田芳香選	席題『税金』
痩せよりもふっくらとポッチャリが好き	若山宗彦選	宿題『ふっくら』
パソコンでパニックになる力み好き	淡路獏眠選	宿題『ダメ』
10月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
パソコンも家電品だと思い知る 帰省路のトイレ休憩決めた店 猛暑日をごろ寝で凌ぐ古畳 ５７５が夢か誠か午前２時 難題をレベルダウンしやり遂げる 親族の集うイベント墓参り	淡路獏眠選	平番9月『近詠』	平番10月号　No42
☆☆☆みちしるべ☆☆☆ ◎　パソコンも家電品だと思い知る いつも自分の分身のようにパソコンを使われている 作者に突然、パソコンが壊れてしまった。 何時もあること、壊れないことと思っていたが、 いざ、壊れると「家電品」だったと悟るのだが、 この「家電品」という見つけが素晴らしい句だ。
今もなおコツが掴めず作句する	吉岡よしこ選広島県	課題吟『コツ』
孫相手脳スイッチが故障中	若山宗彦推選	私の好きな句9月号近詠
すっぴんで覗く鏡に姉を見る	淡路獏眠推薦	平番句会報9月句会
司会者を決めるは何時もあみだくじ	北川周興選	席題『司会』9月句会より
旨いから飲んで飲まれた濁り酒 頼まれて断り切れず口濁す	飛田陽子選	宿題『濁る』
すっぴんで覗く鏡に姉を見る	淡路獏眠選	宿題『鏡』
9月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
カラオケを生きる肥しのの演歌道 孫相手脳スイッチが故障中 パソコンに過去を置き去り迷い道 菜園のトマトキュウリが踊らせる 土壇場の焦る気持ちに充電器 収穫し来年こそとメモ残す	淡路獏眠選	平番8月『近詠』	平番9月号　No41
☆☆☆みちしるべ☆☆☆ ◎　パソコンに過去を置き去り迷い道 パソコンを使っていると、使い慣れたパソコンが壊れて 使い物にならなくなるほどつらいことはない。 それを作者は「過去を置き去り」と詠まれているのだ。
平番ワンポイントアドバイス 原　古希過ぎて急なやる気が振り回す 上五の「古希過ぎて」は不要だと思います。 それよりも、「急なやる気が」「振り回す」 対象を読み込んだ方が良いと思います。 七五五の句になりますが、「急なやる気が」を 上の句に持って来て、中の句に「私（わたくし）を」 入れたらどうでしょう。 添　急なやる気が私を振り回す
初参加見慣れた顔にまず安堵	豊田芳香選広島県	課題吟『顔』
百均があれば間に合う必需品	佐々木和則推薦	私の好きな句8月号近詠
お願いと手を合わす我無宗教	淡路獏眠推薦	平番句会報8月句会
胃痛には芋粥食べて母想う	豊田芳香選	席題『芋』8月句会より
たっぷりのゆとりを詰めて貯金箱  ストレスはたっぷりの湯でリフレッシュ	若山宗彦選	宿題『たっぷり』
お願いと手を合わす我無信仰	淡路獏眠選	宿題『神』
来季もと洗い収める衣替え	森口美羽抄	5月句会	番傘各地区報
8月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
年の功よりも信じるWEB記事 疲れ顔ラッシュ車内に馴染んでる 車窓観て柳人気取りメモを取る 百均があれば間に合う必需品 おれおれに出せる金額見栄を張る 一声で経過良し悪し察知する	淡路獏眠選	平番7月『近詠』	平番8月号　No40
☆☆☆みちしるべ☆☆☆ ◎　年の功よりも信じるWEB記事 ネット社会になって、様々な情報がネットを見れば載っている。 取捨選択は、自分でやらなければならないが、ネットで検索すると 「おばあちゃんの知恵袋」まで載っているのだ。
兼用の折り畳み傘持ち歩く 忘れ物トップに座り苦笑い	西村正紘選佐賀県	課題吟『傘』
アジサイが色気滴る恵み雨	北川周興推薦	私の好きな句7月号近詠
麻酔覚め痛いの声に安堵する	淡路獏眠推薦	平番句会報7月句会
バイキングあれこれ食べて腹悲鳴	北川周興選	席題『欲』7月句会より
麻酔覚め痛いの声に安堵する 連れ合いの容態聞いて胃が痛む	飛田陽子選	宿題『痛い』
球場で汗とビールがリレーする 菜園で一汗かいて飲む麦茶	淡路獏眠選	宿題『汗』
浮かぶのはもんぺ姿とほっかぶり	森口美羽抄	５月句会	番傘各地区報
7月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
アジサイが色気滴る恵み雨 処方薬飲んで生かされ地球人 家電は携帯探す必需品 車よりドローン事故が増えますよ 褒め言葉たまにゃ「案外」抜きが良い 菜園が今は我が身の置き処	淡路獏眠選	平番6月『近詠』	平番7月号　No39
☆☆☆みちしるべ☆☆☆ ◎　家電は携帯探す必需品 家電（いえでん）は、家にある固定電話のこと 携帯の行方不明に作者は、家電から携帯に電話をかけて 着信音でその在処を探しているのだ。
平番ワンポイントアドバイス 原　数値良し甘味解放一年分 下の句の、「一年分」が六音字で字余りになって居ます。 この場合、「一年分」を「一年は」にして上五にし、 上五を下五に持ってくると良いでしょう。 添　一年は甘味解放数値良し
舟歌を聞いて昭和を酌み交わす	田岡弘選（香川）	課題吟『舟』
建て前で続くご縁に今がある	佐伯康子推薦	私の好きな句6月号近
来季もと洗い収める衣替え	淡路獏眠推薦	平番句会報6月句会
腰痛が明日は雨だと言う身体  降るほどに庭のアジサイ色気だす	北川周興選	席題『雨』6月句会より
出かけ前恒例となる探し物	豊田芳香選	宿題『ばらばら』
来季もと洗い収める衣替え パチンコは今日で最後と足を拭く	若山宗彦選	宿題『洗う』
6月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
まわり道今年の花にまずポーズ アサリ狩り世界遺産でカメラ攻め ブルースが五感に沁みる一人酒 ブルースを歌い飲む酒甘い酒 孫の守タブレットだけあれば済む	淡路獏眠選	平番５月『近詠』	平番6月号　No38
☆☆☆みちしるべ☆☆☆ ◎　孫の守タブレットだけあれば済む 最近の子供は、スマホやタブレットに物心つく前から、 身の回りにあって触れるものだから、大人のように 触って壊したらどうしよう、というような恐怖感は持っていない。 だから、孫の相手をするにも、タブレットが有れば済むのだ。
平番ワンポイントアドバイス 原　赤ヘルが勝って解消夫婦仲 中七の「解消（する）」が気になります。 ここは動詞の名詞形を持ってくるよりも、形容詞の 「スッキリ」とされた方が良いと思います。 添　赤ヘルが勝ってスッキリ夫婦仲
うたた寝に帰るコールが邪魔をする 佳作　帰ろうと言いつつ会話なお弾み	安田翔光選	課題吟『帰る』
閑静な公園萌える春休み	有馬けいこ推薦	私の好きな句5月号近
浮かぶのはもんぺ姿とほっかぶり	淡路獏眠推薦	平番句会報5月句会
電話口テープの指示に動かされ 美しい言葉だけでは生きられぬ	北川周興選	席題『苦手』５月句会より
浮かぶのはもんぺ姿とほっかぶり	若山宗彦選	宿題『母』
譲られて有り難いけどだが微妙	淡路獏眠選	宿題『優しい』
5月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
窓越しの日差し心が騒ぎだす 小雪舞い心のつぼみ閉ざされる さや豆の開花待たずに鳥の餌 食べ飽きた食材見た目変えて出す 独居増え戸建てに漏れる薄明かり 閑静な公園萌える春休み	淡路獏眠	平番4月　『近詠』	平番5月号　No37
☆☆☆みちしるべ☆☆☆ ◎窓越しの日差し心が騒ぎだす  春になり暖かくなると、窓から差し込む日差しも違ってくる。 まるで、外へ出ようよと日差しが誘っているような感じになり、 さて、どこに出かけようかと気持ちがそわそわしてくるのだ。
平番ワンポイントアドバイス
一球にドキドキしますカープ戦	八木柳雀選	課題吟『ドキドキ』
	本人	私の好きな句4月号近
一輪に願いも込めて春を活け	淡路獏眠推薦	平番句会報4月句会
優しさに勘違いする罪な人	若山宗彦選	席題『罪』
お洒落したイミテェーションが笑ってる 一輪に願いも込めえて春を活け	飛田陽子選	宿題『飾る』
宿題はないと長居の春休み	淡路獏眠選	宿題『学校』
4月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
会釈した帽子マスクに悩まされ 買い替えは最後と迷う家電品 雪解けの安いツアーに腰が浮く   深酒は人格者さえ仮面剥ぐ 控えめにフェイスブックのいいね押す 道場にストレス捨てて弾む足	淡路獏眠選	平番3月　『近詠』	平番4月号　No36
☆☆☆みちしるべ☆☆☆ ◎会釈した帽子マスクに悩まされ スギ花粉症の舞うこの季節、花粉症の方は、 帽子とマスクによって防護されているのだが、 その格好で会釈されても、どこのどなたか見当がつかない 事が往々にしてある。会釈を返しながら作者は、 はて誰だろうと考えを巡らせるのだ。	淡路獏眠
平番ワンポイントアドバイス 原　プレッシャー有ってこそ知る達成感 下の句の「達成感」が六音字で字余りになって居ます。 ここは、中七から下五にかけての、句跨がりになりますが、 「あって達成感を知る」とされると字余りを解消できます。 添　プレッシャーあって達成感を知る
へいばん時事川柳 流行り風邪鶏がうらやむ人の風邪 昨年末以来、流行している鳥インフルエンザ対策では、 人にも感染する恐れがあり、発症した養鶏場の 鶏は全部殺処分される	淡路獏眠選
宝石は貰わなくともまだ夫婦	北川周興選	課題吟『宝物』
副作用共に乗り切る夫婦愛	飛田陽子推薦	私の好きな句３月号近詠
種を蒔き日々慈しみ今朝の膳	淡路獏眠推薦	平番句会報３月句会
寒い日は腰のカイロが背中押す	松岡登代子選	宿題『温い』
種を蒔き日々慈しみ今朝の膳	淡路獏眠選	宿題『種』
母となり流す涙で強くなり	森口美羽抄	１月句会	番傘各地区報
高台の借景今や塞ぐビル			中国新聞あんそろじー
3月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
手 帳 見 て 今 日 の 行 動 決 め る 歳 友 達 の そ の 友 達 も 友 と な る 副 作 用 共 に 乗 り 切 る 夫 婦 愛 言い訳はあれこれ言わず歳のせい 献 立 は 有 る 物 煮 込 み ル ー 次 第 老 体 に ス イ ッ チ オ ン で 孫 相 手	淡路獏眠選	平番2月　『近詠』	平番3月号　No35
☆☆☆みちしるべ☆☆☆ ◎老体にスイッチオンで孫相手 最近、「孫育て」という言葉が使われるようになってきたが、 育ち盛りのお孫さんの相手をするには、体に言い聞かせるように「スイッチオン 」しなければ、なかなか体力の続かない作者の姿が見てとれる。	淡路　獏眠
平番ワンポイントアドバイス 原　ごみ漁るカラスの生きる手段なる 下五の「手段なる」が連体形なので、句のまとまりが悪くなっています。 一つの手段としては、「手段なり」として、「ごみ漁る」を倒置した形にする方法があります。 添　ごみ漁るカラスの生きる手段なり また、もう一歩踏み込んで添削をすると、 カラスはごみだけを漁って生きている訳ではないので、 上の句を「ごみ漁ることも」として、下五の「手段なる」を「術（すべ）」とすると まとまりが良くなると思います。 添　ごみ漁ることもカラスの生きる術
へいばん時事川柳 易々と政治揺るがすデジタル化 最近のデジタル化の進歩は、政治家が過去に何を発言したかの 動画まで残されているようになり、国会で昔の発言を忘れて政府を追及しても、 その昔の発言をネット上に晒されるようになった。	淡路獏眠選
姿 な き 愛 し い 人 は 千 の 風	田岡弘選 （香川県）	課題吟『救う』
買い物の割に質素な暮れの膳	堀　さちこ	私の好きな句
つまずいてブーツも笑う段差知る	淡路獏眠推薦	平番句会報2月句会
つまずいてブーツも笑う段差知る	若山宗彦選	宿題『転ぶ』
瞬間の閃きすぐにメモを執る	淡路獏眠選	席題『まず』
2月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
カップ麺置いておしゃれの暮れの会 　　母 の 歳 越 え て も 母 は 今 も 母 　　ブログネタ想いのままの走り書き 　　延び延びになった家事から手を付ける 　　予報見て今日の仕事を決める暮れ 　　買 い 物 の 割 に 質 素 な 暮 れ の 膳	淡路獏眠選	平番1月　『近詠』	平番2月No34
☆☆☆みちしるべ☆☆☆ ◎買い物の割に質素な暮れの膳 　お正月の準備に山ほどの買い物をしているのだが、 それはあくまで正月用であって,暮れの食事には出てこない。 　そこを「質素」と詠まれた所が素晴らしい佳句だと思う。
へいばん時事川柳 ◎ＳＴＡＰの新語リケジョが闇に消え 　理研が小保方晴子氏の再現実験でもＳＴＡＰ細胞の存在が 確認できなかったとして　ＳＴＡＰ騒ぎの幕引きを行った。
初 春 は 夢 売 り 買 い の 福 袋	田原せいけん （佐賀県）	課題吟『ほどほど』
平 成 を 昭 和 で 数 え 歳 を 知 る	佐伯康子推薦	私の好きな句
母 と な り 流 す 涙 で 強 く な り	淡路獏眠推薦	平番句会報1月句会
母 と な り 流 す 涙 で 強 く な り 　　悪夢だと思い切れない土石流	吉岡よしこ選	席題『流す』
カラオケは上手くはなれず耳年増 　　目覚めれば歴史を刻むリズム音	若山宗彦選	宿題『耳』
大 晦 日 一 夜 明 け れ ば 銀 世 界 　　目標を立てて今年も笑顔出る	淡路獏眠選	宿題『凄い』
断れば次がないので参加する		番傘１月号	各地区報秀吟抄
今日までの賞味期限と腹に入れ	森口美羽抄	11月句会	番傘各地句報
五臓六腑とは→はらわた。内臓。からだの中すべて 　　呻き声（うめきごえ） 　　英霊→すぐれた人の霊魂。特に戦死者の霊をこう呼ぶ 　　下剋上（下剋上）→下の者が上の者をしのぎ倒す こと 　　恙ない（つつがない） 　　大三十日（おおみそか）→大晦日 　　ウォームビズ→秋や冬は厚着をして、室内暖房温度を低めの20度に設定しようという環境省の 　　地球温暖化防止　　キャンペーンの愛称です。ノーネクタイ、ノー上着の軽装を勧めた夏の 　　「クールビズ」の秋冬版と言えます。 　　ウォームシェア→暖房を共有する	平番2月号/Ｎｏ．34に学ぶ
平成27年（2015年）正・乙　未　　　　　　　　　楽 々 と 川 柳 眼 で 十 七 句
1月号　作品	選　　者	備　　考	掲載誌
高 台 の 借 景 今 や 塞 ぐ ビ ル 　　同 期 会 一 期 一 会 を 酌 み 交 わ す 　　平 成 を 昭 和 で 数 え 歳 を 知 る 　　収 穫 期 故 郷 で 待 つ 姉 愛 し 　　朝ドラのマッサン一途パワー湧く 　　追加文字コピペ忘れてペンを取る	淡路　獏眠	平番12月　『近詠』	平番1月 No33
☆☆☆みちしるべ☆☆☆ ◎高台の借景今や塞ぐビル 　　街並みや瀬戸の島々を見下ろす絶好のロケーションに家を建てて、 　それを借景と称していたのだが、それらの風景を遮るビルが建ってしまって 　見ることも適わぬようになられた残念さが伝わる句だと思う。
へいばん時事川柳 ◎来訪の両陛下こそお大事に 　　12月３・４日と10月のヒロシマの土砂災害現場の慰問に天皇皇后両陛下が来広された。 　　80歳を越えられた両陛下の慰問に頭の下がる思いがした。
税抜きの太字表示で給油する	若山　宗彦選	課題吟『誤算』
同期会おでん作りに気は乙女	北川　周興推薦	私の好きな句
つまずいた石に仕返し二度転ぶ	淡路　獏眠推薦	平番句会報12月句会
つまずいた石に仕返し二度転ぶ	松岡　登代子選	席題『石』
災 害 は 他 人 事 で な い 土 石 流 　　未 年 ゆ っ く り 来 い と 午 走 る	若山　宗彦選	宿題『迫る』
焦るほど混乱増えて真っ白に 　　焦る気を湯船に浸かりクリアする	淡路　獏眠選	宿題『焦る』
雑念を無念にさせる土いじり	森口　美羽抄	10月句会	番傘各地区報
ゾンビとは→何らかの力で死体のまま蘇った人間の総称である 　　寡黙（カモク）→無口 　　苛立てる（イラダテル） 　　並走（ヘイソウ） 　　オノマトペ→擬声語を意味するフランス語である。 　　　　　　　　　　擬声語とは、擬音語と擬態語の総称のことである。 　　　擬音語とは 　　　物が発する音や声を真似て字句で描写した語句のこと。 　　　｢ドカーン｣｢サラサラ｣｢ワンワン｣など 　　　擬態語とは 　　　状態や心情など、音のしないものを音によって表す言葉。 　　　｢ツンツン｣｢デレデレ｣｢ニヤニヤ｣など	平番1月号/Ｎｏ．33に学ぶ