作品集 2023年  川柳TOP

11月 作品    選 者   備 考    掲載誌    
暖冬を密かに願う寒がりや
ルーティーン介護3年夫想う
キャンペーンシールをためて又応募
それなりに生きて乾杯二人連れ 
  若山宗彦 選   近 詠     番傘くすのき川柳会
12月号(第81号)                         
◎松茸は無いが風味のキノコ飯
  キノコ飯の風味が立ち込めて美味しそうです。私も松茸は今年も縁がありませんでしたが、キノコの香りは庶民の味方です。 
  若山宗彦 選     近詠鑑賞
秋霖で土もやわらぎ鍬仕事  小下 ふみ推薦   心に残った句 
隣組年に一度逢えりゃよし  豊田佳子 選  席題「隣り」 
没  鬼塚幸雄 選  宿題「走る」 
 受話器取りトーン低めにお断り 豊田 芳香選  宿題「拒む」 
 今朝の身体げんきげんきと自己暗示 互選「4点」  雑詠 
 楽しいよ川柳眼でする介護  松本 柾子抄 9月句会  ☆番傘各地区報 
10月 作品     選 者    備 考   掲載誌     
 見つかった色鉛筆で絵に目覚め
断捨離は出来ぬ私の捨てる業
秋霖で土も柔らか鍬仕事
松茸は無いが風味のキノコ飯
  若山宗彦 選   近 詠    番傘くすのき川柳会
11月号(第80号)                   
ナシ    若山宗彦 選   近詠鑑賞
 イチジクに故郷想い1パック   日下洋子 推薦  心に残った句
カラス避けつもりの網にひっかかる  橋孝造 選  席題「からむ」
物語読むかのようにする介護  下川真稔 選   宿題「物語」
 デイケアへ園児見送るかのように
まっいいか孫とのライン既読なる
 若山宗彦 選 宿題「満足」 
生きている今日が一番若いのだ  互選「5点」  雑詠 
 我が気分紫陽花のごと色を変え   くすのき76号より  あんそろじー郷土史 
9月 作品     選 者    備 考   掲載誌     
鉛筆に無理と言わせぬ句会前
ハイテンション冷静になり句をひねる
イチジクに故郷想い1パック
5類なるツワー満載よそ眼する 
 若山宗彦 選     近 詠   番傘くすのき川柳会
10月号(第79号)                   
ナシ    若山宗彦 選  近詠鑑賞 
日々大事傘寿の命受け容れる   岡崎立子 推薦  心に残った句
 立ち話遂には椅子を持ち出して 豊田芳香 選  席題「椅子」 
 断捨離をネズミに引かせ長丁場  日下洋子 選 宿題「刻む」 
 昔より生命線が伸びて居る  若山宗彦 選 宿題「的中」 
天  楽しいよ川柳眼でする介護 互選 9点  雑詠
8月 作品    選 者  備 考   掲載誌    
カープ勝て延長戦はひやひやで
猛暑日は日課水やり虹遊び
何日か何曜日かはご挨拶
日々大事傘寿の命受け容れる 
 若山宗彦 選   近 詠   番傘くすのき川柳会
9月号(第78号)            
◎大仕事した気にさせる医者通い
 本人の病気でも付き添いでも、連日の医者通いは大変です。「大仕事」が実感ですね。 
 若山 宗彦    近詠鑑賞 
あと少しこの世に居たい遊びたい  渡田慧水 推薦   心に残った句  
 欠席 松岡 登代子選  席題「おだやか」 
好物も噛めず香りで季節感  豊田 佳子選  宿題「悔しい」 
本気だし勝てば泣いてた孫二十歳  若山 宗彦選  宿題「ゲーム」 
 待ち人の居る家ありて弾む足  松本 柾子抄 6月句会   ☆番傘各地区報 
  7月 作品       選 者 備 考    掲載誌    
大仕事した気にさせる医者通い
睡眠が延びて赤子に戻ってる
同い年意欲を競うバイデン氏
あと少しこの世に居たい遊びたい 
 若山宗彦 選 近 詠   番傘くすのき川柳会
8月号(第77号)      
無し  若山 宗彦   近詠鑑賞 
我が気分紫陽花のごと色を変え  豊田芳香 推薦   心に残った句 
ぐんぐんと迫りくる老いはぐらかす  橋 孝造選  席題「ぐんぐん」 
種をまき温度が知らす発芽時期   若山 宗彦選 宿題「温度} 
訴える真っすぐな目に揺れ動く   豊田 芳香選 宿題「示す」 
  6月 作品     選 者    備 考     掲載誌   
我が気分紫陽花のごと色を変え
協調しアジサイの色みなピンク
趣味野球カープが勝てば酒量増え
交流戦北海の地に歴史見る 
 若山宗彦 選   近 詠   番傘くすのき川柳会
7月号(第76号)                                      
ナシ  若山 宗彦  近詠鑑賞 
 三年で状況変わりままならぬ 井藤淳三 推薦   心に残った句
すんなりと逝けぬ余生のやり直し 日下 洋子選  席題「すんなり」 
 心痛をボタン1個で切換える 豊田 佳子選  宿題「心」 
招かれてよそ行きの靴べそをかく  若山 宗彦選  宿題「招く」 
 天 待ち人の居る家ありて弾む足 互選10点  雑詠 
  5月 作品    選 者   備 考    掲載誌  
マスク取りルージュの出番今でしょう
逢いたいな喋りたいなー歌いたや
三年で状況変わりままならぬ
コロナ禍は終了しても尚マスク 
   若山宗彦 選     近 詠    番傘くすのき川柳会
6月号(第75号)                                     
◎一周忌咲く花すべて友の笑み 
 前会長飛田陽子さんの一周忌。
四月に咲く花は、すべて陽子さんの笑顔、笑顔…… 明るくて太陽のような人でした。
若山宗彦   近詠鑑賞   
一周忌咲く花すべて友の笑み  豊田 芳香 推薦 心に残った句 
没  松岡登代子 選  席題「揺れる」 
出来ませんパスタくるくる箸派です  豊田 芳香選  宿題「くるくる」 
まさかまさか脈を取るのが日課とは  若山 宗彦選  宿題「脈」 
 4月 作品      選 者     備 考      掲載誌 
一周忌咲く花すべて友の笑み
「ふたり連れ」また読み返す外は雨
雨に散る桜の花は涙雨
そちらでも句会立ち上げ待っててネ
   若山宗彦 選    近 詠   番傘くすのき川柳会
5月号(第74号)                               
ナシ   若山宗彦   近詠鑑賞   
 メモよりも売り場で増える籠の中  吉岡 美子推薦 心に残った句 
言葉では元気ですよの声に見る  豊田 佳子 選   席題「声」  
ナシ  鬼塚 幸雄選  宿題「意味」 
 曖昧な味にレモンがしゃしゃり出る 若山 宗彦選  宿題「レモン」 
 まっいいか気楽に生きる不完全 互選 雑詠 6票
 乾杯で今日をリセット明日は明日 松本 柾子抄   2月句会 ☆ 番傘各地区報
 3月 作品     選 者    備 考     掲載誌 
そちらにも開花のライン届けます  自選  陽子さん1周忌追悼吟   番傘くすのき川柳会
4月号(第73号)                        
メモよりも売り場で増える籠の中
ディ送りほっと一息粗茶の味
ウグイスの初鳴きラインでおすそ分け
当分は角が取れないまだ傘寿 
 若山宗彦 選   近 詠 
◎ ありがとう言葉にパワーもらいます
 言葉のパワーはすごいですね。とくに「ありがとう」はストレートに心に伝わります。
   若山宗彦   近詠鑑賞  
 しもやけの節くれ指を撫でてやる  井藤淳三 推薦 心に残った句  
胃腹 ??喰 選   席題「意外」 
 太陽に背中押される老いの坂
春ですね萎えた心の日向ぼこ
下川 真稔 選  宿題「太陽」 
 電停に春夏秋冬花がある 豊田 芳香 選 宿題「1年」 
  2月 作品    選 者   備 考    掲載誌 
しもやけの節くれ指を撫でてやる
ありがとう言葉にパワーもらいます
お花見の約束待てず逝った友
パソコンが友となりつつある私 
 若山宗彦 選   近 詠   番傘くすのき川柳会
3月号(第72号)                 
ナシ     若山宗彦  近詠鑑賞 
 賀状数減った分だけ歳が増え  豊田芳香 推薦  心に残った句 
ほっとして湯抜き眺める仕舞風呂  鬼塚 幸雄 選   席題「渦」 
 紙おむつなんかしてない紙パンツ 橋 孝造 選  宿題「いじめ」  
 若い日の憧れ想いする介護 若山 宗彦選  宿題「生きる」  
 乾杯で今日をリセット明日は明日 互選  雑詠 7票  
 1月 作品   選 者   備 考  掲載誌 
 新雪に足跡残す何処の猫
元旦や朝食終えてもう昼か
賀状数減った分だけ歳が増え
三年分賀状を燃やすとんど焼き
若山宗彦 選   近 詠  番傘くすのき川柳会
2月号(第71号)              
 ナシ   若山宗彦   近詠鑑賞
 ナシ 齋藤千恵美 推薦  心に残った句 
作句するお産するよりまだましか  豊田 芳香  席題「産む」 
ポイントとチラシに欲が目を覚ます   松岡 登代子選 宿題「飛ぶ」 
年明けてイレブンつつき粥すする  若山宗彦  宿題「いつも」 
 12月 作品 選 者  備 考  掲載誌 
 夕食の乾杯が明日への活力  自選  念頭吟  番傘くすのき川柳会
1月号(第70号)      
 青年の夢そのままで断捨離す
楽しみの種まきすれば実りあり
宝くじよりも嬉しい掲載句
今朝の体息吹きかけて生きて見る
 自選  近 詠
 ◎楽しみの種まき投句滑り込み
  締め切り前の滑り込みで作る川柳の投句、
 みんな経験があります。でも出せば「特選」の
 知らせが来るかも、楽しみの種まきです。
  
 若山宗彦  近詠鑑賞
 鳥居まで浄土の土産海歩行  谷 薫 心に残った句 
 しばれる夜故郷の雪なつかしむ
門松も薄化粧して初日の出
 豊田 佳子選 席題「雪」 
 没 胃腹 ??喰 選 宿題「税」 
 手を合わせ屋根の切れ間に見る朝日  下川 真稔 宿題「屋根」