基礎のチェックポイント


チェックする項目

 基礎は建物の中で一番重要です。基礎工事に取りかかると,あっという間に完了してしまうので,この時期は要チェックです。しかし,そもそも「何を確認すれば良いのか」が分からないため,疑問に思ったことは現場監督さんにまめに聞くのが良いかとも思います。
 基礎コンクリート検査でチェックする項目は次の通りです。

型枠検査

 文字通り,基礎のコンクリートを流し込むための型枠をチェックします。基礎はまず,鉄筋を組み,その周囲を型枠で囲みます。このとき,鉄筋と型枠の距離,つまり「かぶり厚」が十分確保されていないと,内部の鉄筋が腐食してしまいます。鉄筋が腐食すると十分な強さが確保されないばかりか,基礎の崩壊がどんどん進んでいきます。

スランプ値検査

 コンクリートの固さをチェックします。現場ではコンクリートを柔らかくすれば型枠に流し込みやすくなり,作業効率が上がります。(しかし,これが「手抜き」というものです。)余談ですが,生コンのオペレーターに現場監督さんが水を飲む仕草を見せると,「水を足して柔らかくしろ」という指示なのだそうです。
 スランプ値検査は底を取り除いたバケツを逆さまにして生コンクリートを流し込み,バケツを取り去ると山形ができます。この山の高さをスランプ値といいます。柔らかいコンクリートでは山の崩れが大きくなります。
 これはミキサー車で運ばれたコンクリートを建築現場で行います。
 通常は,15から18cmの範囲内にあれば合格なのだそうです。

テストピース検査

 固まったコンクリートの強度をチェックします。スランプ値検査と同時に,生コンクリートをシリンダーに流し込んで,4週間経過させます。シリンダーから取り出したコンクリートに対して,圧縮破壊検査を行います。4週間経過させるのは,設計強度を4週間経過した状態で計算するからだそうです。

我が家のテストピース検査(コンクリート強度試験成績報告書)

 我が家もテストピース検査を実施してもらいました。その報告書を公開します。提出を求めないと知らせてもらえない文書ですので,請求し,手元に残しておいたほうが良いと思います。
 (それぞれ,クリックすると拡大画像が表示されます。)

1週間後テストピース検査 4週間後テストピース検査

コンクリート中に含まれる塩化物量

 基礎の疑問

 基礎はフーチング部へコンクリートを流し込み,硬化した後に立ち上がり部にコンクリートを流し込みます。ここで私が疑問に思ったのは,硬化したコンクリートの上に新たにコンクリートを流し込むことでフーチング部と立ち上がり部の結合が弱い(剥離しやすい)基礎ができるのではないかと言うことです。
 このことについては,Dr.JUN に質問してみました。やりとりをそのまま転載します。(Dr.JUN さん,転載許可ありがとうございます。)

コールドジョイントについて 投稿者:としまろ
  投稿日:12月27日(金)15時55分16秒
 Dr.Junさん,こんにちは。Palcon FANのとしまろです。
 堀込み車庫工事が進行してきました。そこで,前々から気になっていたことをご相談させていただきたいと思います。
 山陽新幹線などで「コールドジョイント」が問題になりましたが,住宅の場合,どこまで神経を使うべきものなのでしょうか。
 現在,堀込み車庫の床部分にコンクリートが打設されました。年を越して壁部分のコンクリート施工に入るようですが,こういったことはコールドジョイントとは無縁なのでしょうか。また,堀込み車庫丈夫に住宅の基礎が一部かかりますが,これもコンクリートを流し込む時期がずれるようです。
 問題がないからこのような施工なのだと思いますが,いかがでしょうか。よろしくお願いいたします。
>コールドジョイントについて  投稿者:相談室のJun
  投稿日:12月29日(日)02時25分28秒 
としまろさん、こんにちは。相談室のJunです。
お返事が遅くなって申し訳ありません。なんと、私の勤める会社は土曜日まで仕事があったのですTT。といっても、掃除だけですが・・・。
では、早速回答です。
【質問内容の確認】
住宅の場合、コールドジョイントはどこまで気にすればいいのか?

【回答の結論】
微妙な問題ですが構造的に決定的な問題になることはありませんが外壁のクラックなどの問題が発生します。

【回答の解説】
いや〜、今までも回答でコールドジョイントの件を説明しましたが質問者がコールドジョイントという単語を使われたのは初めてです。さすがに良く研究されていますね。感心してしまいました。
まず、山陽新幹線のトンネル内壁落下事故ですがご存じの通りコールドジョイント部分の剥離によるコンクリートの落下でした。しかし、ご存じかもしれませんがその部分は無筋(鉄筋が入っていない)だったわけです。
しかし、現在の住宅の場合、無筋の部分というのは殆どなく、無筋の箇所でコールドジョイントが発生することは非常に考えにくい事態です。そのことを考慮すると考えられる問題は外壁のクラックです。
昔(昭和40年代〜50年代)の吹き付けなどの外壁処理をしたRC建造物で開口部の四隅にクラックが入っているのを見たことがあるかと思います。これはコールドジョイントによるものが殆どです。しかし、それが原因で外壁が崩落するようなことは殆どありません。ですから、見栄えなどに大きく影響する場合があります。
また、コールドジョイントの発生原因はレイタンスというコンクリートに含まれる不純物が硬化時に表面に浮いてホコリ状になり、次のコンクリートを打設した物がしっかりと定着しないのが原因ですからその部分にクラックが入ると、内部の鉄筋が空気にさらされることになります。その場合は鉄筋の劣化を早めることになるので建物の寿命を早くしてしまいます。
いずれにしても、なるべくコールドジョイントが発生しない様にコンクリートを打設する工事に間隔を空ける場合は十分にレイタンスを除去(洗い流す)してから次の工事に入ると良いでしょう。

一体打基礎は有利か

 わが家の家づくりの第1歩は積水ハウスとともにスタートしました。その積水ハウスが他社との差別化を図るために「一体打基礎」を採用しています。フーチング部と立ち上がり部を同時に打設することで,より強固な基礎ができあがるというわけです。
 この「一体打基礎」についても,Dr.JUN さんに質問しました。(なお,一部 tuu さんがご回答くださいました。Tuu さんも建築士の方です。)

コールドジョイント−ありがとうございます 投稿者:としまろ
  投稿日:12月30日(月)15時22分34秒
 Dr.JUNさん,こんにちは。早速のご回答ありがとうございます。
 ど素人が半端に勉強すると言葉は知っているけれど.....という状態で全く困ったものです。わかりやすい解説をありがとうございました。
 コールドジョイントと呼ばれる部分には鉄筋が入っていないのですね。鉄筋が入る部分ではまずは安心だと思うのですが,では某ハウスメーカーが提唱するフーチング部と立ち上がり部を一度にコンクリートを流し込む「一体打基礎工法」はあまり意味のないことなのでしょうか。
>一体打基礎工法@ 投稿者:相談室のJun
  投稿日:12月31日(火)02時49分15秒

しまろさん、こんばんは。相談室のJunです。
今回は容量オーバーなので2回に分けます。
>ど素人が半端に勉強すると言葉は知っているけれど.....という状態で全く困ったものです。
いえいえ、そんなことはありません。住宅産業というのは業界側の人間がいうのもおかしな話ですが大手から零細までデタラメな業界です。自分たちの製造者責任等という物を認識している人は1%未満であることは間違いありません。そして、それを保護する法律すらありません。これは建設業界そのものが高度経済成長期のもとに保護され続けてきた事による物かもしれません。
最近の裁判の結果を見ると法律で許さしても人は許さずという、一見すると『ベニスの商人』的な判決が出ていますがこれによって、ユーザー側が保護される様になれば良いかと思います。
しかし、それにはまだ程遠い状態です。ユーザー側の味方であったはずのメーカーハウス(スペースデザイン発行)という雑誌ですら、ハウスメーカーを脅して記事を捏造するという有様でした。
結局の所は自分自身で勉強して自分の家を守るしかないという、他の業界ではあり得ない状態です。ですからとしまろさんの様にご自分で勉強なさって疑問に思うことはどんどん聞いて、安心して住むことの出来るお家を造りましょうね!

回答に入る前に一点だけ前回の補足をします。
>コールドジョイントと呼ばれる部分には鉄筋が入っていないのですね。
私の書き方に若干の問題があったようです。コールドジョイントそのものは鉄筋が入っていても起ります。ただし、鉄筋が入っていれば、コールドジョイントが発生しても、トンネル事故の様な剥離落下という減少が起きにくいということです。
また、単純な構造の話ですがコンクリートというのは建築物の構造上、上からの荷重に対しては非常に効果的な構造材です。では、ここで積み木を想像してください。同じ材質で底辺が10p×10p、高さが10pの物と20pの物があったとしましょう。ここで高さが10pの物を2個積み上げた積み木と高さが20pの積み木に均等に鉛直方向(真上)から、力を掛けていきます。そうすると、どちらが先に潰れる(崩壊する)でしょうか?
答えは同時です。これは真上という条件ならそれが途中で切れていようと繋がっていようと関係がないからです。しかし、これが横からの力を加えれば2個を積み上げた積み木は簡単に倒れてしまいます。
ここで、コンクリートはもともと、鉛直荷重に対しての構造計算をしている物ですから、コールドジョイントが発生しても、そのものが欠けてしまわない限り、構造上は殆ど影響がありません。そして、横からの荷重は内部に入っている鉄筋で支えているために、鉄筋さえしっかりと入っていればあまり、構造上は問題が無いことになります。


>一体打基礎工法A 投稿者:相談室のJun
  投稿日:12月31日(火)02時47分55秒 
では、ここからが今回の回答です。今回の質問は前回の質問に非常に関係のある質問です。
【質問内容の確認】
一体打基礎工法は(建物の性能上)あまり意味の無いことなのか?
【回答の結論】
完成時の性能にはあまり意味がありませんが将来的な構造的な意味からすれば多少は意味があります。
【回答の解説】
まずは一体打基礎工法が開発された経緯を明かしますとそれは建築コストの削減です。この一体打基礎工法はベース部分の型枠を埋め殺してしまう(土の中に残してしまう)ので材料的には無駄が多いのですが単純に1回の打設で済むので労務費(職人の手間賃)が安くなります。また、その分、工期も早くなりますから管理料なども安くなり、材料代を含めても安くなるわけです。では、なぜこれを他のメーカーも採用しないかというと技術的に高度な問題があるからです。それはベース部分に1回の打設ではコンクリートが充填されないという問題があるのです。それをカバーしているのが埋め殺してしまうベース部分の型枠の形状です。しかし、この型枠は当然、特許が関係しているのでどのメーカーでも使えるわけでもなく市販されているわけでもないのでオリジナルの型枠を作る能力のあるメーカーのみが一体打基礎工法を採用できるわけです。
ところが副産物として性能上に関係のあることも出てきました。
としまろさんもご存じだと思いますが鉄筋に対するコンクリートの被り厚というのは建築基準法で定められていますがこれは何故、その厚みが必要かというと、これは鉄筋の劣化を防ぐための物です。
前回の回答でも少し触れましたが鉄筋は鉄ですから錆びてしまいます。鉄の錆びるという現象は酸化反応(第一酸化鉄−赤錆になる。ちなみに鉄に熱を加えると第二酸化鉄−黒錆になります。)がおこります。ここで一度、錆びてしまった鉄は非常に脆くなります。しかし、コンクリートはアルカリ性ですから、鉄の酸化反応の酸化するもの(空気中に含まれる酸素・二酸化炭素)を中和する働きがあります。ですから、建築基準法ではRC構造建築物が概ね60年〜75年程度は保つ様に法律で被り厚を定めています。
しかし、コンクリートを分離して打設して、そこに隙間が出来ると前回の回答の通り、直接、鉄筋が酸性の物に晒されることになりますから、鉄筋の劣化が早くなります。そういう意味から考えればその隙間から酸性の物が入らない様な状況を作れば(クラックなどにエポキシ樹脂を注入する)殆ど性能差は無くなります。また、また、コールドジョイントが発生しない様に前回の回答の様な処理をすれば隙間を十分に埋めてコンクリートのアルカリ性の部分が発揮できることになります
一体打基礎工法 投稿者:としまろ
  投稿日: 1月 4日(土)10時49分57秒 
 Dr.Junさん,今年もよろしくお願いいたします。また,一体打基礎工法の件では小さなつぶやきに,これだけ大きく答えてくださってありがとうございます。(感激いたしております。)
 一体打基礎工法はコスト削減と合理化が可能なわけですね。よく分かりました。しかし,一体で打つとなると鉄の鋳込みでもそうですが,空隙を作らないようにするためには型枠の形状が問題で,その型枠に特許の問題も絡んでくるということなのですね。だから,すべての会社で一体打ちができるのではなく,分割して打たざるを得ない場合がほとんどだということですね。
 我が家の場合,分割して打設するのですが,あの鉄筋の錆は大丈夫なのでしょうか。特に,堀込み車庫が年をまたいで打設するのですが,すでに組まれた鉄筋に赤錆がずいぶん出ています。このままコンクリートを打設してもそれ以上錆は進行しないのは分かるのですが,ここまで心配するのは余計な心配というものでしょうか。よろしくお願いいたします。
>一体打基礎工法 投稿者:相談室のJun
  投稿日: 1月 6日(月)00時05分01秒 
としまろさん、おめでとうございます。相談室のJunです。
下記のレスの通り、現在、かなり体調が悪いので簡単な回答にさせて頂きます。

鉄筋は組まれた状態では表面が錆びています。(といってもなるべく錆びていない、新しいものを使うのが常識ですが・・・)しかし、コンクリートの打設後はコンクリートのアルカリで中和されるのでそれが一体打ちであるかどうかではほとんど左右されません。これは皆さんが気にすることですがマンションや大型のRC構造物は当然ですが一体打ちはできません。構造的にははるかに大型で複雑な建造物で問題ない物ですからあまり過敏になる必要性はありません。ただし、前回も書きましたがコンクリートの被り厚はかなり重要な物です。

ひまなのでフォロー 投稿者:tuu
 
 投稿日: 1月 7日(火)09時31分01秒 
あけましてオメデトウございます。
今年も宜しくお願いいたします。
うちのサイトは閑古鳥が鳴いてますので、ちょっとフォローしようかなと(w

一体打設
特許はあるようですが、問題は型枠の形状です。
内壁廻りの立ち上がり部分について工夫が施されてます。
専用の型枠があって、ある程度の研修を受けていればどこの会社でも施工は出来ると思いますが、
やはり建物の形状によるところだと思います。
また、鉄筋の錆びについては、
・鉄筋は組み立てに先立ち、浮きさび・油類・ごみ・土などコンクリートとの付着を妨げるおそれのあるものは除去する。
・鉄筋表面のごく薄い赤錆は、多少ならば、コンクリートの付着も良好で害は無いが、粉状になるような赤錆はワイヤブラシなどで取り除く。
・鉄筋に付着して硬化したモルタルは、ワイヤブラシなどで除去する。
と、平成14年一級建築士学科受験テキスト学科W施工にあります(w<出展はどこからでしょう
住宅工事における錆の発生は、ほとんどが2,3日での発生するごく薄い赤錆に辺り、付着増強、アルカリ中和化で問題の無い範囲でしょう。

堀込み車庫に直接住宅が載っても大丈夫か

 わが家は堀込み車庫の上にPC板が載ります。つまり,堀込み車庫が住宅の基礎を兼ねるわけですが,通常の基礎では見られる「立ち上がり部」がない部分があります。このような施工は問題ないのか同じく Dr.JUN さんに質問しました。

お体いかがですか 投稿者:としまろ
  投稿日: 1月15日(水)17時14分46秒 
 Dr.JUNさん,こんにちは。
 年末年始体調崩されて大変だったですね。そんな中でもご丁寧なご回答ありがとうございます。
 我が家は1月14日に堀込み車庫のコンクリート打設が終わり,ただいま養生中です。堀込み車庫のシャッターボックス部分が少し飛び出すのですが,この部分にも建物が載っかります。したがって,この部分には基礎の「立ち上がり」がありません。そんな施工もあるのですね。
>お体いかがですか  投稿者:Dr.Jun
  投稿日: 1月16日(木)16時50分39秒 
としまろさん、こんにちは。相談室のJunです。
おかげさまで、インフルエンザも治り(今度は完璧に!・・・自称)、これからはマメにサイトの更新をしていきたいと思っています。
地下車庫の上の基礎の立ち上がりの件は質問でしょうか?一応、回答しますね。
【質問内容の確認】
堀込み車庫の上の部分には基礎の立ち上がりなく直接、建物が乗っているが良いのか?

【回答の結論】
よくあることで構造計算さえして確認していれば問題ありません。

【回答の解説】
マンションや大型建築物などの場合は構造的に問題が発生することが多いので行いませんが住宅などの小型建築物ではよくあることです。もっとも、堀込み車庫などは造成(土木)工事で行うので配筋計画などが違うのですが基本的にそこまでの工事をすると造成でも工作物申請というものを役所に出さなければならずその時に配筋計画図等の図面を出しています。その上に建築をする場合はそれをもとに構造計算を行って確認申請を取りますからあまり問題は発生しません。

基礎のクラックについて

 多くの人が「長く住める家」を目指して,住まいづくりをします。不具合や欠陥には出会いたくないわけで,第三者機関を入れることや,Webサイトを作って工事の様子を公開するなど,何らかの手だてをしたいと考えます。
 不安の中で一番多いのが「基礎のクラック」だと思います。
 わが家も入居後しばらくして基礎にクラックを発見しました。(2003年10月15日)

基礎のヘアクラック (別の角度から)基礎のヘアクラック
家の周りをぐるりと一周まわってみるだけでこのようなクラックは発見できます。 ヘアクラックと呼ばれる表層クラックです。縦方向に亀裂が入っています。

 クラックについて,他社木質パネル工法で建築された方が,入居2ヶ月後に縦方向のクラックが7本入ったとの質問を Dr.JUN に投げかけていました。その時の Dr.JUN の見解は次の通りでした。

>基礎のクラック  投稿者:Dr.Jun
  投稿日: 1月21日(火)11時15分58秒 
相談室のJunです。
建物が出来てから気を付けて見てみると、結構、納得のいかない点というのが出てくる物ですよね。でも、そんな時こそ冷静に対処しましょうね!
メーカーに文句を言っても解決できないことは多々あります。
私はメーカー側の人間ですからメーカーの内情が解ります。もし、自分の家を建てて不備があったらケースバイケースですが自分で直してしまうこともあるでしょう。これは私が建築の専門知識を持っているからではありません。
「この、ハウスメーカーという業界のシステムを考えればそうすることの方が自分にとって幸せだから・・・」
と、私は住宅業界・建設業界とは無縁だった私の父に教わりました。
これは、○○さんに「自分で直せ!」と言っているわけではありません。
そういう気持ち(いざとなったら自分で直してしまおう)でいると結構、冷静になれます。
では、回答です。
【質問内容の確認】
築2ヶ月で基礎に7本程度のクラックが入っているが24ヶ月点検まで放置しておいて良いのか?

【回答の結論】
原因と規模にもよりますが早めに処置する方が良いでしょう。

【回答の解説】
まず重要なのはクラックの長さではありません。幅と深さです。基礎のコンクリート部分は建物の上からの荷重を支える物ですから縦にクラックが入っていても構造的にはほとんど問題はありません。
しかし、問題は鉄筋です。鉄筋はコンクリートのアルカリ性の成分によって錆びるという現象を防いでいますから、コンクリートにクラックが入っていて、それが鉄筋まで届いていると鉄筋が錆びやすくなってしまいます。鉄筋は引っ張りやせん断力(ねじれる力)に対して威力を発揮する重要な物です。これが劣化してしまえば建物の寿命を短くしてしまいます。また、鉄筋が錆びるのには僅かな時間で十分ですから24ヶ月は待てません。
(もう一度書きますが鉄筋までクラックが届いていたらの話しです。)
そこで、早めに対処するにはそのクラックを埋めてしまうことです。方法は簡単です。エポキシ系の樹脂を流し込んで見た目が気になるのでしたらモルタルで塗ってしまえば良いわけです。
ミサワさんが24ヶ月後までやってくれないのでしたら、ホームセンター(DIYショップ)でエポキシ系の樹脂(いくらもしません)が売っていますのでご自分でも簡単に出来ます。

 この Dr.JUN の解説にしたがい,わが家も早速エポキシでの補修をお願いしました。補修はすぐにしてくれましたが,基礎表面に修正テープでも貼ったかのような跡が残り,不細工なこと!写真は近日公開予定!

Dr.JUN の住宅情報館 現役ハウスメーカー社員(1級建築士)が住まいづくりのナゼ?に答えてくれるサイトです。特集記事も一見の価値ありです。

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