私たちの建設地は西側道路で,北から南に向かって斜面となっています。南西部分が道路から高さ2.85mの法面となっています。この南西部分に幅6m,奥行き6m,高さ2mの堀込み車庫をつくります。

【第1案】 契約時提出の堀込み車庫プラン

 上記条件で,最初に提出された堀込み車庫プランです。
 それぞれの画像をクリックすると拡大した図面が表示されます。

外構プランと堀込み車庫
堀込み車庫平面図  左側平面図では,建物配置も分かります。この建物は古いプラン(採用しなかったプラン)ですので,実際に建築した家とは違います。堀込み車庫のほぼ中央まで建物が配置されるようになっています。かなり頑丈な構造でなくてはいけません。
 この頃は図面の読み方も分からな
かったです。堀込み車庫内に邪魔な梁が出ています。有効高は2m確保されていますが,梁のため車庫上部にコンクリートがGLから35cmも出てしまうようになっています。床下換気口のレベルより上になってしまうので,この上に土をかぶせることはできません。つまり,夏の暑い照り返しを建物が受け続ける設計となっています。しかも,庭としてはとても使えるものではありません。
 プラン作成時には何を優先するかが大切ですが,わが家は庭を最優先に考えています。

【採用案】 契約後,着工前の堀込み車庫プラン

 堀込み車庫上には最低でも厚さ25cmほど土砂を載せたいと考えます。土砂というのは想像以上に重く,また雨が降ると余計に重くなるため,十分な構造計算が必要です。
 その結果,大成建設側から提案された図面は次の通りです。
 それぞれの画像をクリックすると拡大した図面が表示されます。

1階平面図
A-A'断面図  東南方向にはサンルームを増設する予定ですので,南西部,つまり堀込み車庫上が庭で一番広い部分になります。ここへは,将来,和風庭を予定しており,土を盛ったり,石を置いたりする予定です。
 さらに,図面にもあるように北側は50cm幅で建物の躯体が乗るため,慎重に構造計算をする必要がありました。
 その結果,躯体の重量を堀込み車庫の壁に逃すように「ハンチ」が設けられたプランとなりました。
ハンチから上へまっすぐ住宅の基礎が作られています。つまり,住宅の基礎を兼ねる堀込み車庫となっています。
 堀込み車庫は各社から見積もりをとりましたが,電動シャッター込みで350万円から750万円までとずいぶん幅が出ました。保証の問題もあるので,350万円の業者に依頼することはできません。ちなみに,350万円の業者は堀込み車庫上に何も載らないことを条件とした数字です。 
B-B'断面図

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