点字ブロックの歴史
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点字ブロックは、岡山の三宅精一さん(1926〜1982)によって考案されました。
そのきっかけは、彼の友人の岩橋英行さんが、視力が低下して歩行にも支障をきたすようになったのを知って、なんとかしたい と思われたのがきっかけです。
岩橋英行さんが「突起物ならわかる」と言ったことにヒントを得ました。

そして、この点字ブロックは 1967年3月18日、岡山県立盲学校近くの国道2号線の横断部分を示す歩道側に、精一が寄贈した 230枚が世界で初めて敷設されました。
同年 京都や大阪、そして翌年には東京にも敷設されました。
駅のプラットホームの敷設は、1970年3月 JR阪和線我孫子駅が最初です。
1975年3月、新幹線ホームに点字ブロックが西日本の10駅に登場し、新幹線全駅に拡がっていきました。

■点字ブロックは、視覚障がい者の歩行の安全と利便を図ることを目的に駅や歩道に敷設された突起のあるブロックのことです。

■点字ブロックには、点ブロックと線ブロックの2種類があります。

・点ブロック(警告ブロック)は、注意を促すためのものです。転落や衝突を防ぐよう、階段や交差点などの手前、駅のホームの端、バス停などに敷設されています。

・線ブロック(誘導ブロック)は、方向を示すためのものです。線の向きに進めることを表しています。歩道や通路に沿って敷設されたり、駅の改札・建物の入口への誘導などに用いられています。

視覚障がい者は、白杖で触れたり 足で踏むことによって、点字ブロックの存在や種類の違いを感知して現在地や行き先の確認をしています。黄色いブロックが多いのは、弱視の人が見分けやすいため、そして晴眼者に点字ブロックであることを知らせるためです。一部のところでは景観にそぐわないとして黄色でない点字ブロックが敷設されているところもあります。
1980年代ごろには、様々な形状や色の点字ブロックが登場しましたが、今ではJIS企画が作られ、統一されています。しかし、まだそのころに敷設された不統一の点字ブロックも残っている。

 ◎点字ブロックは視覚障がい者の外出にとって重要な情報源です。

  みなさんも次のことに注意をしてください!
 ☆ブロックの上に自転車や車を止めたり、物を置いたりしない。
 ☆ブロックの上で立ち話などをしない。

※特に自転車は、歩行の妨げになるだけでなく、白杖がからまったり、車体が倒れかかってきたりして非常に危険です。

 誘導用線ブロックは、1975年に開発され、敷設が始まりました。

内方線付き点字ブロックとは、ホームの内側寄りに線状の突起(内方線)があるブロック。
この線があれば、杖や足でどちら側がホームの内がわなのかを把握できる。
(JR駅で、利用客が一日一万人以上の駅に敷設されています。)

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