交通事故
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 2016年の1年間に全国で、44人の視覚障がい者が道路や駐車場を歩行中に交通事故の被害に遭ったことが警察庁のまとめでわかった。
 3人が死亡、41人が重軽傷を負った。盲導犬を連れていた人も7人いた。
事故があったのは岩手、栃木、群馬、東京、新潟、長野、静岡、大阪、兵庫、岡山、広島など27都道府県。3人が死亡し、12人が重傷、29人が軽傷を負った。
年齢別では60歳以上が25人、40代が7人、50代と30代が各6人。事故の相手方は29人が乗用車、12人がトラックだった。自転車に衝突された人も3人おり、うち1人は重傷を負った。

 事故の形態では、視覚障がい者が道路脇や駐車場を歩いていたか、道路を横断していたケースが9割強に上った。
 また、車庫などからバックで道路に出てきた車両にはねられた例が3割を占めた。
視覚障がい者が誤って車道に出たり赤信号で横断歩道を渡ろうとしたりしたケースもあったが、大半は交通ルールを守っており、事故につながる過失がほとんどなかったという。

 徳島市で2015年10月、マッサージ師の男性(当時50)がダンプカーにはねられ、一緒にいた盲導犬と共に死亡した。
男性は市道から近くの資材置き場にバックで入ろうとしていたダンプに衝突されたとされる。ダンプはバック時に音声で注意喚起する装置が作動しない状態だった。
警察庁はこの事故を受けて、初めて年間の状況をまとめた。対象は失明かそれに近い人だ。
 一方、事故に遭った人のうち32人は杖を使い、7人は盲導犬を連れていた。

 道路交通法は、視覚障がい者が白か黄色の杖を持つか、盲導犬を連れて通行していた場合、運転者は一時停止か徐行をしなければならないと定めている。

 警察庁の担当者は「運転者は杖か盲導犬の姿で視覚障がい者の方だと瞬時に気づき、道路を安全に使えるよう十分に配慮してほしい」と話している。

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