詠天馬・二首之一

奇骨鋒稜気更雄。       奇骨 鋒稜 氣 更に雄
一為奔駛似追風。       一たび奔駛なせば 追風に似たり
生平不許蛮奴策。       生平 許さず 蛮奴の策
安得英豪汗血功。       安くんぞ得ん 英豪 汗血の功


【題目】 天馬を詠ず。二首の一。
  ○ 奇骨: 変わった骨相。転じて、すぐれた気風。
  ○ 鋒稜: (ほうりょう) ほこのとがった角。又、そのように角ばっていること。(句中対)
  ○ 奔駛: (ほんし)走り駆ける。馬や水流などの早いさま。「韓・安危」(奔車之上無仲尼)
  ○ 蛮奴: 野蛮な奴。
  ○ 安んぞ得ん。: どうか、したいものである。是非ともしたい。
  ○ 英豪: すぐれた人物。
  ○ 汗血: 戦場での働き。戦功。西域産の名馬は赤い汗を出すので言う。






         詠天馬・二首之二

欲制中原志豈空。    中原を制せんと欲するも志豈に空うなからんや
長埋駿骨隴山東。    長く駿骨を埋もる 隴山の東
駆将驥足掴龍獣。    驥足を駆し将つて 龍獣を掴まん
剰得驍騰汗血功。    剰し得たり 驍騰 汗血の功

天馬這種文物1969年在甘粛省武威土出、
這般東漢時代一件青銅彫刻工芸品描絵的、
天馬昂首揚尾四蹄騰空正面側面各角度看都是為生動健美、最奇特的是馬的一条後腿
正踏在一只龍雀的背上、在伝説中龍雀是一種神獣最善于疾飛因此被比作風神。

【題目】 天馬を詠ず。二首の二。
  ○ 峻骨: (しゅんこつ) 駿馬の骨、戦国時代、燕の郭隗が馬の骨を買った故事による。
       賢才。すぐれた人物。
  ○ 隴山: 甘粛省の山の名。
  ○ 驥足: 駿馬の足。優れた才能。才能のすぐれた人物。
  ○ 驍騰: 馬が勇ましく強い。また良馬。





      
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