二月十一日過茅盾先生故居賦感・二首之一

   詩人来訪敲丹門。    詩人 来たり訪い 丹門を敲く
  『子夜』遺編儼此存。   『子夜』の遺編 儼として此に存す
  四合院庭春雪淡。    四合院庭  春雪 淡く
  痩梅一樹臥雲根。    痩梅 一樹  雲根に臥


  【語意】二月十一日茅盾先生の故居を過ぎ感を賦す。二首の一。
    ○ 丹門: 赤い門。
    ○ 子夜: 茅盾先生の有名な著書。
    ○ 雲根: 石の別名。雲は石にふれて生じるので言う



     二月十一日過茅盾先生故居賦感・二首之二

  壮歳篇章撰九魂。    壮歳の篇章  九魂を撰す
   更教大道典型存。    更に大道をして典型存 せしめん
  百年後事何由託。    百年の後事 何に由って託せん
  識見応知実在論。    識見 応に知るべし 実在論

 【語意】
   ○ 九魂: 九個の魂。転じて、九州。(中国全土を九つに分けて言う。)
          異説もある。
   ○ 大道: 人のふみ行うべき立派な道理。
   ○ 識見: 事物を観察し是非を識別する能力。また、そのすぐれた能力。



         北京市中南海付近地図: 例:/故宮/茅盾故居(四合院/郭抹故居


           


                   Copyright (C) 2001-2006    石九鼎の漢詩館
   
                           http://www.ccv.ne.jp/tohou/is_23.htm
                      このページへのリンクはj自由です。
無断コピーは禁止します