二月十一日過茅盾先生故居賦感・二首之一
詩人来訪敲丹門。 詩人 来たり訪い 丹門を敲く
『子夜』遺編儼此存。 『子夜』の遺編 儼として此に存す
四合院庭春雪淡。 四合院庭 春雪 淡く
痩梅一樹臥雲根。 痩梅 一樹 雲根に臥す
【語意】二月十一日茅盾先生の故居を過ぎ感を賦す。二首の一。
○ 丹門: 赤い門。
○ 子夜: 茅盾先生の有名な著書。
○ 雲根: 石の別名。雲は石にふれて生じるので言う
二月十一日過茅盾先生故居賦感・二首之二
壮歳篇章撰九魂。 壮歳の篇章 九魂を撰す
更教大道典型存。 更に大道をして典型存 せしめん
百年後事何由託。 百年の後事 何に由って託せん
識見応知実在論。 識見 応に知るべし 実在論
【語意】
○ 九魂: 九個の魂。転じて、九州。(中国全土を九つに分けて言う。)
異説もある。
○ 大道: 人のふみ行うべき立派な道理。
○ 識見: 事物を観察し是非を識別する能力。また、そのすぐれた能力。
北京市中南海付近地図: 例:/故宮/茅盾故居(四合院/郭抹如故居

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