漓 江 游 覧   二首之一

海角天南饒物華。    海角 天南  物華  饒し
石林雲雨想仙涯。    石林 雲雨  仙涯を想う
漓江春水蕩如夢。    漓江 春水  蕩として夢の如し
造化神功天下誇。    造化 神功  天下に誇る

   【語意】 漓江遊覧
    ○ 海角: はるかに遠い地。
    ○ 天南: 嶺南を言う(今の広東省・広西チワン族自治区。
       及びそれ以南)
    ○ 物化: 物の立派さ。すぐれた景色。(杜甫・詩
      。且つ芳樽を尽くして 物化を恋う)
    ○ 神功: はかりしれない勝れた功。



      
漓 江 游 覧  二首之二

布帆高挂運津涯。    布帆 高く挂げ 津涯に運ぶ
碧水凝藍負物華。    碧水 藍を凝らし 物華に負う
聳璧奇峰雲四合。    壁に聳える奇峰 雲四合
画図一幅闖黄家。
    画図 一幅  黄家に闖う


   
【語意】
    ○ 奇峰: めづらしい峰。
    ○ 四合: 四方から集る。

    ○ 黄家: 黄大痴:中国の山水画家
    ○ 闖:  窺がう。ならう
  




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