驟 暖

窓外小梅知驟暖。    窓外の小梅 驟暖を知る
檐前幽鳥喜新晴。    檐前の 幽鳥 新晴を喜ぶ
午風一枕羅浮夢。    午風 一枕  羅浮の夢
迎接佳人故有情。    佳人を迎接 故に情 有り

  【語意】 驟暖 (しゅうだん)にわかに暖かかくなる。
   ○ 羅浮夢(らふのゆめ): 隋の趙師雄が羅浮の梅花村に宿泊し、
              夢の中で梅花の精に会った故事。
   ○ 佳人: 美人。よい友人。




        ○○春郊漫歩

十里花堤緑草繊。    十里 花堤 緑草 繊なり
江村影景嫩雲兼。    江村 影景 嫩雲 兼ねる
芳菲発処探春去。    芳菲 発する処 春を探つて去る
少女風前香夢甜。    少女風前  香夢 甜し

    【語意】春郊漫歩
      ○ 繊: しなやか。たおやか。うつくしい。
      ○ 嫩雲: うすい雲
      ○ 少女風: 雨の前に吹くそよ風。


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