○○ 漫 吟
冠冕沐猴輩。 冠冕 沐猴の輩
被身觚不觚。 身を被すに 觚にして觚ならず
垂名復何用。 垂名 復た 何の用
自笑画胡蘆。 自ら笑うて 胡蘆を画く
【題目】 漫吟: 思うままに詩を書くこと。随意付与の意。
○ 冠冕: 高位高官の人。第一位。主席。冠冕をかぶる偉い人。
○ 沐猴: さるのくせに冠をつけている。ある人が項王ら楚の人の
学識・教養のないことを罵った言葉。
○ 輩: やから。
○ 觚不觚: (こは こならず。)酒器は角があるべきなのに、
現在では正式の形をうしなって角がない。と孔子が嘆いた言葉。
転じて、名ばかりで実の無いことを言う。
○ 垂名: 名を後世に残す。
○ 胡蘆: (1)ひょうたん。ふくべ。ゆうがお。(2)わっわっは。
わらうさま。げらげら。

書家。 海東匯人。文君 (中国上海復旦大学出身。黒龍江省ハルピン某大学教授)
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