古詩十九首 其之九 庭中有奇樹 (庭中に奇樹あり)
庭中有奇樹。 庭中に奇樹有り 緑葉発華滋。 緑葉 華を発くこと滋し 攀條折其栄。 條を攀じて其の栄を折る 将以遺所思。 将に以って思う所に遺らんとす 馨香盈懐袖。 馨香は懐袖に盈つれども 路遠莫致之。 路遠くして之を致す莫し 此物何足貴。 此の物 何ぞ貴ぶに足らんや 但感別経時。 但だ別れて時を経たるを感ずるのみ 語釈 奇樹:めじらしい樹。 馨香:かんばしい香。 懐袖:ふところと袖。 致之;さsげる。手元に届ける。
詩意=友人の間の思慕の情,又は別れて久しい人を思う詩。
09/06/23 石 九鼎
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