清明上河図>5
              清明上河図   5
             独断・清明上河図を旅する



1・ベン河は荷揚げをしている運船の絵画から始まる。ベン河は洛陽の西、鞏・河陰両県の間で黄河の水を引き入れ、河南省東北部、安徽省北部を横切て泗水で准水に合する運河であり。その運河として開鑿されたのは隋の煬帝に始まり、広済渠と称せられましたが、唐代には、南の経済と北の政治とを結ぶ大動脈として成長し、五代から宋代、その水運を利用しやすい位置にある開封が国都に決められた。

開封の内城内部までベン河は貫通し、年間六百万石と言われる江南の穀物の他、全国の物貨がこれを通して船で開封に運び込まれた。

 2・店並の続く裏側の運河沿いには、岸辺に打ち込まれた木の太い杭にロープで繋がれた運搬船が並んで停泊している。各々が網代の屋根を装備した船です。船は大きく重そうに感じ られる。

運河には多くの船が繋留され、橋ががけられ、作業が行われている。袋は穀物のようだ。袋を担ぐ者、監督する者、河岸は活気に溢れた雰囲気が伝わって来る。

江南からの輸送は600万石にも及んだと伝えられる。この景観は、都に近づくほど活気を帯びて来る。荷揚げした品物はどこに運ばれて行くのだろう。この堤防の上には多くの店が出ている。集荷場が見当たらない。道を進むと、街道が現れてきた。家並みのつづく運河沿いの道がつづく。 (べん河。べんは、シ+卞。)                      


                    



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