中国歴史紀行   (103)      清涼山と万佛洞

清涼山は延安市にある。延安市は西安市の北方約300`メートル、黄土高原で有名な陝西省の北部の中央に位置する。清涼山は延河を隔てて鳳凰山。宝塔山と三角形の形を成す。


                     万佛洞入り口 崖に穿つ書体

                                                                       

抗日戦争時代(1937〜1945年)には「新華社總社。新華放送局。解放日報社。中央印刷工廠などがあった。

万物洞。唐代・宋代に岩山に開鑿した石窟寺院。洞内には佛陀・菩薩・力士など大小約1万数千の石刻がある。表情とその姿はそれぞれ異にして精彩に富む。その精細な造作にはただ驚くばかりだ。只だ洞内はこれらの貴重な遺産を守るために撮影は禁止されている。

山上に開削した岩壁には風雨に曝されながらもはっきりと確認できる、代代の有士の摩崖題刻が50余りあった。楷書。草書。篆書。隷書など各書体が交錯する。

金明 西嶺を阻む。清涼 その東に峙つ。延水 正中より出づ。一郡に両雄の城。
范仲淹(989〜1052)北宋の政治家・文学者。はこの地を、その雄大さ壮麗さを詠じている。

                                                                      

                             范仲淹の詩碑

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