中国歴史紀行   (109)       喬家大院

山西省のひとつの名所として活況を帯びている、喬家大院を2度訪れた。1度目は中国国慶節、正に人山人海、黒山のような人々、観光客で参観も出来ない。日を改めて再度挑戦!ココは中国の著名な映画監督、張芸謀と女優・鞏俐の「大紅灯籠高高挂」などの撮影地に選ばれた、北方清代民居建築の粋。

喬は“中堂に在り”是は喬家第3代の喬致庸の堂名と言う。初代の喬貴発は友人と二人で馬の飼育,後に運輸業を手がけ、その後、豆腐店が成功し為替商を営業、北京や天津など多くの店舗を持つ大資本家になった。成功したた喬貴発は、妾を持たない、酒は飲まない、使用人を虐待しない、賭博はしない、女遊びをしない
と真面目な生活を送ったと言う。

全国で有名な商業金融資本家。清末・民清に商業基礎で金融業を兼ねて開設した“大徳通”“大徳恒”二つの大票號で中国各都市30余りの分號を設置した。“在中堂”は約700年余り、7世を経て破産した。

1937年全家出奔し主な後裔者は、北京、上海、雲南等々に住んでいる。喬家大院は只だ喬家の屋敷の一部分。清朝嘉慶年間に建築3期に動工された。占地は8700平方メートル。大院は6ケ所に分かれ20余りの小院。313間の家屋に分けられている。

専門家・学者は北方民居建築の一つの明珠であると言う。又“皇家は故宮を看る、民宅は喬家を数える”と言う。1986年開館より50ヶ国以上の旅行者、300万の参観者で賑あう。{冒晋源票號}など30余りのドラマ、映画がここで撮影され、とくに鞏俐の撮影風景が印象として残る名場面が散見される



            

             
                     

文化大革命前、部隊の一個大隊が進駐し、四旧紅衛兵の冲撃を避けた。喬家大院の独特の風格建築芸術。彩絵・花鳥・図案・木雕・磚雕・人物故事などは完全な形で保存されている。

喬家大院は太原より54km、国道108,208分線と大運河公路が交通に便利である。



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