中国歴史紀行  (110 )    丁村遺址  
                    丁村民俗博物館 

『丁村遺址』は山西省襄汾県丁村附近の汾河の両側に、1953年に発見、1954年に発掘され、人間の歯を三枚、旧石器を2005点、哺乳類⇒犀・毛犀・野生馬・ナンマン象・斑鹿・もぐら・原始牛など28種⇒の化石を発見。1976年に子供の右頭頂骨の化石を発見し、丁村人と命名。(丁村民俗博物館資料)

丁村民俗博物館には北方に居住する漢民族の農家と民族資料を保存、展示した中国最初の博物館。で有名。博物館内には「主や」を中心に建物が庭園を囲むように配置された四合院式があり、それらは明・清時代に建てられた民家を利用していた。

丁村人と丁村文化年代は旧石器時代中期に属し、中国の旧石器時代中期の代表的文化。中国の重要な文化遺跡の一つとされている。


『丁村民居』丁村の丁村民俗博物館に隣接してある。入場料20元。この日は、ほかの見学者も、なくガイドが(中国語)珍しく無料で、しかも丁寧に説明して周ってくれた。

明・清両時代の住宅の院落が約20余りあり、最も古いものは万暦21〜40年(1593年〜1612年)のも。最も新しいものは康煕〜咸豊年間(1662年〜1861年)とさすが歴史を感じさせる建物だ。

基本的には明・清時代の村落の配置をなすと言う。北・中・南の3建築群に分かれていて、院落の多くは南、向きの四合院であるのが印象的である。
                             

建物の様式は廂房・正堂・過庁・門楼に分かれ、位置も造形も異なり草花・飛禽走獣・歴史物語などの木彫り、石彫り、磚彫り。流暢精密で優美さは中国の明・清院落の彫刻の傑作とされている。1985年漢民族風情、習慣を反映したものとして、中国第一民族博物館とした。「丁村民族博物館簡介」

多年来テレビ・映画界の撮影地として利用され“炮打双灯”“龍虎斗”“雪泥鴻爪”など8部テレビ、映画作品の大賞を獲得している。

このほか小麦粉を材料に花や鳥など種類も多くの形につくり彩色し、祭りの飾り用いる「面塑」や窓を飾る「切り絵」衣服などの刺繍などの工芸品も展示されている。(丁村文化陳列館)



            



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