中国歴史紀行  (128)

少林寺 


かなり大きな集落である。村全体が少林寺。テレビなどで観る感じと異なる。実技など見 学は許されていない。最大の見学場所は、長年佛僧が念仏を唱え坐し石畳が凹んだ処と朋代が調べて来ている

と。ある僧侶に尋ねると指差す、既に彼女達が見つけて私を呼んでいる。寺廟の一番奥のにあった。確かに石畳が凹んでいる。カメラに収める。彼女たちは実技が見たいと探し求める、あった!然し簡単な見世物程度。彼女達は一応は納得。礼奈がマジマジと一冊の少林寺写真集を見ている。どれどれ、ウーム!。人間極地の鍛錬。成せば成る?

嵩山の少室山の北麓、五乳峰の下にある。普通の村落と言つた印象が強い。村落に各々少林寺に関係した禅院などが数多くある。嵩山少林寺は495年、魏孝文帝太和十九年の創建。孝昌3年(527)インドから渡来した菩提達磨が禅宗を創始したので禅宗は達磨を初祖、少林寺を祖庭としている。

唐代初期、唐の太祖の王朝樹立を助けて以来、少林寺の僧侶は剣術の稽古に努め、禅宗と少林拳をひろめた。塔林。初祖庵。達磨面壁洞。二祖庵。法如塔。法華塔。緑公塔など建築史上、重要な建築物が参観できる。時間に余裕が有れば参観可能。

塔林⇒少林寺に来た以上は塔林を看ずして語ることは出来ない。歴代の僧侶の墓地で唐代から清代まで、磚と石からなる墓塔が220基余り。正に塔の林に相応しく、さまざまな様式があり、中国の磚石建築と彫刻の宝庫に圧倒される。

初祖庵⇒大殿と千仏閣、2つの亭が現存している。大殿は河南省の現存する木造建築の傑作の一つと称される。然しこの寺の西北約1000m登らなければならない。二祖庵・達磨面壁洞とも時間的に無理だ。近くの禅院を参観して回ることにした。

二祖庵⇒寺の前方にそびえる鉢盂峰の頂上に二祖庵がある。禅宗第2祖慧可{487〜593}が菩提達磨について仏教うを学び、雪中に立って臂を断ち、衣鉢を継いで、のち当所でその傷を治したと伝え、衆徒がそれを記念して建てたもの。

達磨面壁洞⇒初祖庵の背後の五乳峰の中腹に達磨洞という洞窟がある。達磨が9年間、壁に面して坐禅したところと伝える。幅3m、深さ7m。と伝える。



           




参考資料
少林寺内伝。河南人民出版社。
少林寺簡介。
中国名勝旧跡事典。上海辞書出版社。
中国少林武功。香港環宇新聞出版社。

2.2,2003



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