中国歴史紀行 夫子廟 ・江南貢院 夫子廟 (江南貢院) 南京は中国歴史文化/名城の東南隅,曾つて時を歴すこと八百年余りを有し,当時は占地約30万u,科挙受験学生舎も多く20644と言う。中国封建社会最大の科挙試験場,それが江南貢院である。 夫子廟(科挙試験場)は当時の規模は無いが,その面影を残していた。廟に入場すると正面に銅像が鎮座している。中庭は四季を彩る樹木が,さほど多く無いが植え込まれていた。受験生の気持ちも少々は和んだのであろうか。その中庭には石造りにテーブル・椅子が設置されていた。此で面接試験が行われたのだろう,左右に当時の科挙試験場が有る,小さく板で仕切られ隣りと遮断され見えない工夫がなされていた。 展示室中央に前面ガラスで仕切ら展示されている,左室には『名人与江南貢院』名士が列挙されている。唐寅,呉承恩,鄭板橋,呉敬梓,袁枚,林則徐,曾国藩,李鴻章,陳独秀,達の当時使用した遺品が展示され興味をもって参観できた。 清代号舎内景 正面右側に《科挙制度の創立と発展》と題し,1300年継続された制度が綿々仔細に説明されている。右室内は中国古代著名状元と題し写真入りで紹介さる,主な人は顔真卿,元[禾 真]文天祥など。 《殿試図》が当時の科挙の様子と具体的に展示されて一見の価値は大いに有る。 中庭(面接考試上) 清朝,267年中,江南貢院試験区が都く独占している。受験合格者中,第1位(状元)の者は58名と多く,清代の江南貢院試験区の合格者(状元)は全体の半部以上である,江南貢院が盛況を極めていた ことが伺える。 夫子廟(江南貢院)は宿泊ホテルから徒歩5分とラッキーな参観場所に恵まれた。この一帯は日常でも人出で賑わう,折りしも春節に続く《堤燈祭り》で“浅草の三社祭り”を彷彿させる人山人海!,残念なことは,秦淮河の情緒に耽る時間が充分に味会う時間が取れなかった。 江南貢院平面示意図
清代各省奪魁人数表
状元=科挙の殿試で首席合格者。榜眼=二位で合格。探花=三位の合格。会元=明・清代に会試に首席合格者 2004/02 Copyright(C)1999-2004 by tohou AllRightsReserved 石九鼎の漢詩舘 thhp://www.ccv.ne.jp/home/tohou/tabi146.htm |