中国歴史紀行  (53)

  茂陵博物館 ・霍去病墓

陜西省興平県の県城東方15kmにある。茂陵は前漢の第7代武帝劉徹(在位前141〜前87)の陵墓で、前漢の皇帝の陵墓では最も大きい。渭河北岸の台地上に東西に点々と造営された前漢帝陵のうち、最も西に位置している。武帝即位の翌年から造営に着手し、53年の歳月と毎年の税収の3分の1を費やして完成させたと言う。

咸陽博物館からタクシーで茂陵博物館まで、30分、30元。門前には露店7.8軒が手持ち無沙汰に果物を売っていた。門亭を入ると回廊式の池があり、その上段に霍去病の墓がある。1978年に霍去病墓の所在地に茂陵博物館を開設した。
                                                                  
                                                                                 

かっては400m四方の城壁が築かれ墓を守護する兵舎があったと言う。霍去病の墓は堂々とした造りで霍去病の碑字を撫でると病気が治ると伝説され、観光客が碑字を撫でるので碑が光っていた。

霍去病墓の両サイドに、漢代の匈奴との戦いで、馬が匈奴を踏みつけている、有名な石馬が威厳も凛として圧倒される。霍去病は武帝時代の卓越した将軍で、6回に及ぶ匈奴との戦いで目覚しい功績あげ、若くして驃騎将軍となった。叔父の衛青と共に匈奴との戦いは「史記」にも詳しい。前117年、霍去病は24歳の若さで世を去った。
                                                                                         
                                                                  
                   馬踏匈奴
                                                                  
                                                                                                                                                          

                   霍去病の墓

墓碑の裏側に階段式で出来た道を登ると、平野を一望できる吾妻や式の展望台があり、眼下の眺望がすばらしい。茂陵を囲むように、北西500mのところには李夫人の墓「英陵」があり、東南を向け  れば、「衛青」「金日彈」                                                         
                                                                           

門外に出た。駐車場に昨日、買ったと言う、軽四輪貨物車の呼び込みで、咸陽のバス停まで乗車する。約30分、30元。既に1時半だ、同行者(小姚、小孫)3名で、バス停近くの飯店で昼食にする、ビールが旨い。
 2007/09/15

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