中国歴史紀行>88>白馬寺
   白 馬 寺

洛陽郊外15`の所にあるこの白馬寺は中国で最初に建立された仏教寺院であると言われています。白馬寺は後漢明帝の永平11年(68年)天竺から仏典を白馬に積んで来た2人の僧侶を開祖すると言う。山門の両側には、2頭の白馬の石彫があり、境内の東西に、高僧(竺法蘭と攝摩騰)の2人の墓があります。2人の高僧は沢山の経典を持ってやって来ました。

白馬寺と言う寺名については諸説あり、正確には解らないようです。地名説。白馬が佛典を乗せて来たので、それにちなんだ命名とかいろいろあるようです。洛陽に白馬寺が建立された後、各地にも同名の寺が造られたと言うことです。長安にも建康(南京)にも白馬寺と称する寺があったそうです。

現在の白馬寺は明の嘉靖年間(1522−1566)に大修復され、清代にも1度、解放後の(1961年)にもあったそうです。 

本堂には(経幢)円形の石柱に佛号・経文を刻んだものと、元代の碑刻は共に芸術性が高いと言われています。境内には天王殿・大仏殿・大雄殿と言った伝統的な四合院形式による建物が歴史を感じさせてくれます。大雄殿の東西に元代に彫られた18羅漢像があり、白馬寺観光の中心的なスポットと感じました。

東側に金代の大定15年(1175)建立の斎雲塔と言う石塔が建つています。四角13層、高さ24bでこの寺院のシンボル。馬寺鐘声・『洛陽八景』の一つ。明朝・嘉靖34年(1555)の鋳造で重さ2,5d。面白いことに、この鐘の音にこたえて洛陽東門にある鐘も共鳴すると言う。二つの鐘の周波数が同じなので、こういう現象が起きるそうです。ここでは「馬寺の鐘音、西にこだます」と言われています。

寺院の中庭には「河南省洛陽市白馬寺寺院訳源閣撮影部」がカメラ無しの人人に協力してくれます。12月31日大晦日には「舞龍灯」。元來旧正月15日の元宵節の夜に舞っていたものを観光目的?でしよう賑やかに騒ぎ舞い、外国人の参加で賑わいます。



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