中国歴史紀行

                    磁器口 

古鎮磁器口は重慶市沙坪「土 覇」(さへいは)西部嘉陵江畔にある。“一条石板路,千年磁器口”と言うほど古い石畳に古い建造物,昔懐かしい好き時代を彷彿させる。重慶市の中心から14q,沙坪「土 覇」から3q。遊学先の四川外国語学院から徒歩で20分。都合6回は散策に訪れた。

磁器口は東は嘉陵江を臨み,南は沙坪「土 覇」に接する。磁器口の歴史は悠久,既に1800余年,明代・清代に水上交通の要所として商業碼頭として栄えた。特に清代の末から民国時期には“白天里千人拱手,入夜后万盃厨灯”。極めて盛んな時期には,大原頭訓童家橋にかけ,沿街に商店の貸し座敷千余家,その繁栄ぶりがあったと伝える。

日中戦争勃発後,中国全土の数多くの中等以上の学校,科学研究機関及び医薬衛生機関,工場及び国民政府機関は沙坪「土 覇」と歌楽山一帯に遷入し,磁器口商業貿易と文化の空前の繁栄を促進した。此処は重慶文化の生誕地ばかりでなく,中国国内文化の精英が集中し最多い。

沙磁文化の霊魂は全国民抗日救亡運動中の愛国主義精神を体現している。抗日戦争勝利後,磁器口地区は紅岩文化の発源地の一つであり,中国共産党が展開する地下闘争の重要場所でもあった。沙磁文化と紅岩文化時期に多くの文化名人,革命家たちが磁器口に足跡を留めている。




           



磁器口は原名を龍隠鎮と言う。建文帝が避難したことでこの名が残る,鎮内に宝輪寺後に一巨石があり,名を白岩,故に磁器口又の名を白岩鎮とも言う。現在でも磁器口に入れば長い石青坂路地に,奥が細長い小さな巷に古老の伝説や故事を聞くのも楽しい。

此処は古い時代の郷愁を追憶する佳境と錯覚させる場所である。磁器口は古跡なお存し,民風純朴,民俗繁多。然し,土・日ともなれば,海外の参観者・華僑・国内観光客・で身動き出来ないくらいの人で賑あう。風味では,千張皮。毛血旺。椒塩花生。豆瓣魚。麻花魚。等々,数あるがNO1は鶏雑菜が美味い。

重慶には“三宝”と言う重慶三宝が有る。
(1) 火鍋。言わずと知れた,痲・辣。が特長料理。
(2) 夜景。 百万ドルの夜景。
(3) 美人。 紫外線を遮る“霧雨”。火鍋による身体の内からの消化作用の皮膚の決め濃やかさ。

火鍋は雨後の春笋の如くあるが,“蘇大姐老火鍋”は業界の独り勝ちの存在である。中国29省自治加盟店309家。“蘇大姐老火鍋”は重慶から全国飲業界の重大な面目を保っている。磁器口で最も人気のお菓子は“陳麻花”独特の粉を練りあげ菜種油で揚げた逸品は買い物客の行列が途絶えない。

                     


風景名勝では,○宝輪佛光,○鐘家院,(磁器口鎮上最有物色古民芸之一。此処には慈禧太后身辺に関する品物がある。又,此処の数々の掛け軸は逸品揃いである。)○高石坎小巷,○橋頭観音,○宝善宮教育博物館,○民族文化村,○清水門広場(汪逆跪像),○華子良銅像,

参考文献
磁器口。
走進磁器口(中国広播電子出版社)



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