2011秋

霜月



基本データ
役物は大きく左と右に分かれ、左はノーマル(おだてルート有り)、右はSPルートで3分の1で当り。 X入賞後のデジタル振り分けは、16R、8R、3Rであり、それぞれ3分の1で出現する。
 16Rの平均出玉は約800発程度 8R 約380発   3R 約100発 (但し台毎に差がある。) 
記録例の「左3発右2発」は、左で3発外れて、右のオダテルート2発目で当り。「右1左5」は右で1発外れ、左5発目で当りと言う意味。

 さて、先客は6番にゲタが座っている。一箱先ずは1000発くらいか。俺をギロリとみた。この頃相棒の帽子が来ていないようだが他に行っているのだろうか。10番に黒帽子さんで下に一箱上にちょろちょろ。他に客はなし。いきなりゲタと並んで打つのは…だが。他に当てはない。仕方なく見たところ釘は問題ない。釘は問題ないのだが、役に問題があるのだ、この台は。さて、打ち始めるとまずまずの感触。いきなり拾った玉がアウト穴に行かず回転体に入る。外れだが、良い感じだ。何時ものこの台は即効でアウト穴に入る。左に行った玉10発に7,8発は即効でアウトに行く。そうなると当った気がしなくなる。駄目な台の特徴は玉が勢い良く落ちてくることだ。勢いあまって壁にぶつかる台はもう論外だ。だが、今日はこの台ゆっくりと落ちてくる玉があり、その分プラスチックに弾かれて回転体に入る。
 今日の初当りは2.5kの左7発右2発目。SPルートでじりじり回って大当たり。しかも16Rのおまけつき。その後左9発で3R、左4発で8R、左2発右1発目で8R、ついで左13発右3発と少々掛かって8R。ここまで良い感じ。今のところ左で10発のうち4発は少なくとも回転体に入る。この台では良い方だ。当りは一回分少ないが、出玉は約400発多い。しめしめと思っていたが、やはりこの台だ。突然左で玉の勢いが増す。その結果10発拾って何と9発外れ穴直行。右1発左15発目が当りしかも16Rだったが、実質左は15発中2発しか回転体に入らなかった。だから実質大当り一回分も稼げていないことになる。不吉な予感を抱えながら大当たりを消化していたが、幸い杞憂だった。また、回復してくれた。とりわけ鳴きまくり、拾いまくりで、右1発左9発で8R、左9発で8Rだったが、出玉が300発増えて約1100発。次に右2発左47発の大嵌りのはずだが、1000発程しか使っていない。役の嵌りを鳴きで凌ぐとド連荘が始まる。右1左2の16R、左5右1の8R、右1の3R、左12右2の8Rで出玉2000発オーバー。だが、羽根物の宿命と言えるスランプ到来。鳴くず拾わずで、左10右1の8Rだが、800発ほど使用。スランプになったことだしタバコ休憩。
 隣のゲタは二箱、4000個前後で行ったり来たりだ。10番の黒帽さんは残念、今日は不調のようだ。後は3番は何処かの兄さんが16R連荘で二箱に一気に行ったが、少嵌りで退散。一箱持って羽デジへ。3番は釘が甘いが役が出来悪。滅多に右に飛ばない台。4番は客が付いてはすぐに消えて行く。鳴かず飛ばずか。5番も同様。先ず持って読みどおりか。
 さてさて、少々嵌ったが、今日こそ7番台やる気か、16Rの三連荘。最後など左二発目で当る。さらに左1右1の8Rで4000発をオーバー。左7右1で3R、右1左4で8R、左4で16Rでとうとう壁の5000発オーバー。先ほどの不調が嘘のよう。今まで何度もこの台で5000発の壁で跳ね返されてきた。所謂鬼の住処。とうとう打ち破った。今日の勝ち、大台が見えてきた。
 まさかの展開。と言うより俺の見通しが甘いのか、それとも羽根物の性質なのか。行ったり戻ったり。良いと思うと突然不調。次が3Rだったのは良いとしても、右3発左25発拾わせるのに約1200発飲まれてしまった。さらに次に左4発で16Rは良かったが、500発も使う。鳴きや拾いにムラがあるのは羽根物の宿命でそれは良い。左でアウト穴直行再発が問題だ。ゆっくりと落ちてきた玉がまた勢い良くアウトに直行。こうも短時間で役のデキが変わるのか?台が傾くわけでない。だから店の陰謀説が出てくる。まあ、それはないだろうが。ただ、現実問題、こうなると鳴けど拾えど当る気がしない。3R、16Rは良いとして、次が右2左30発で3R。30発のうち回転体に来たのがたった7発。それも2チャッカーの2発を除けば実質5発だ。まだ回復することも稀にあると続行するが、連荘するも早い当りだけで役デキは変わらない。10発の内多くて3発、悪くて2発か。これではやってられない。どうしてこうなるのか、油断大敵、好事魔多し。不吉な格言ほどよく当りやがる。
 俺の凋落と反比例するようにゲタが16R五連荘、3R挟んで16R連荘と一気呵成に6000発オーバー。隣にこの頃良く来る学生の坊やがお座り一発16R三連荘。両隣でバカスカ出され真ん中が嵌る。俺が二人に玉を貢いでいるよう。黒帽さんも飲まれてやめたことだし、ここは俺も負けない内に帰るが吉だ。ランプを付けた時何処かの誰かが笑った気がした。

7番 16R・8R・3Rの比率 11・12・8 
SPルート33発内当り12回・左129発内当り19回(回転体に入った玉) 
使った玉625発。出玉2121発。







師走


 さて、この頃よく打つ19番台急いで行くと幸い空席だった。釘も変わっていない。実は流石に長期稼働しているためか、オダテ、何と今5台が故障中。そのためか、戻ってきた常連さんが再び来なくなってきた。出る出ないは別として何となく台が一台おきに故障台だと打つ気が殺がれるのだろうか。俺にしてみれば両隣が空き台の方が良いが。
 鳴きが悪い。まあ、この台はSPルート便りの癖良し台だから鳴かない時には本当に鳴かない。待望の初当りは、1.5kの鳴き僅か8回、拾い左2発SPルート2発目がXに決まる。16R。次もSPルートの2発目が当りで8R。そしてまたSPルート1発目、そして左1発で当るが何れも3R。出だしの連荘が3Rの時は嵌るジンクスがあるがと嫌な予感がしたら見事に的中。900発弱の出玉はSPルート3発左17発外れて飲まれる。追加投資。SPルートに相変わらずよく行く。この台の特徴として、玉が飛ぶように右に行く。だからSPに「飛ぶ」と表現している。追加投資3.5kの左33発SPルート7発目が漸く当ってくれた。8R。だが嵌りは続く。今回出玉が300発一寸と少なめであったこともあり即効で飲まれる。安い金で16R引いた時に追加投資は気分が良いものでない。だが、計算上は勝てる台なので続行するも、投資が止まらない。とにかくSPルートが物にならない。ついでに鳴きが衰える。だが、SPルートに良く飛ぶのでそれを頼りに続行する。嵌る。皮肉なことに、SP頼りなのに当ったのはSPルート7発外し、左の32発目が復活ルート。投資は計11kまでなってしまった。ついでに嵌りの3R。当然飲まれる。
 とりあえず当ったところで計算。今現在、SPルート19発で回転体34発ということは、大当り12回分。実際の当りは16Rが1回、8Rが2回、3Rが3回。16Rが3回、8Rが2回、3Rが1回足りない。と言うことは、計算上は十分プラスだ。
 だが、どうも鳴きが極端に衰える。1kで10回鳴かないこともある。とんとんラインが近づく危険水域。羽根物も波があるが、「鳴かない、寄らない、Xらない」の三拍子が一日絶対来る。その時が底だが、それを田山さんは何個落ちと表現していたのだろうか。田山さんの表現で言えば、この店では、大体2000個、3500個だ。そのラインを超える時は得てしてすっと出る。だが、そのラインに捕まると…。
 惰性で続けると左15発SPルート3発目がぎりぎり間に合ってX。と同時に「キリキリキリイー」と16R。まさに復活の16Rだ。鳴きが衰えた今、これからが勝負。不思議と当りを機に台が変化することが多々ある。理由はないが経験則上。
 幸いヘソ連発など鳴きは復活するが、そうなるとXに決まらない。典型的な負けパターン。何かが良くなると何かが悪くなる。鳴き拾いではない。単純にSPルートが決まらない。ぎりぎりのところで赤玉からポロッと零れる。ノーマルの18発目がやっと赤穴を射止めてくれて8R。ここで漸く待望の連荘。1発目で16R。だが、この台今日はやる気がないようだ。すぐに嵌る。SPルート5発が外れ、19発目で3R。次は5発で16Rだが、次はまた3R。出鼻を挫かれる展開。羽根物特有の出たり入ったりは楽しめる。だが、15kも入れては楽しむ余裕がない。やっと稼いだ1200発が15回目の16Rから小嵌り8R、小嵌り3Rと削られて玉は上皿と下皿分だけ。諦めた頃、「チャンス」の声で縞爆弾が出た玉が回転体に向きぎりぎり間に合った。16R。首が繋がった瞬間。だが、今日何度目の展開だろうか。16R後出玉を削られたSPルート3発目計20発でXも8R。SPルート1発目でXも3R。と一向に玉が増えない展開。そしてなくなる頃16R。
 休憩を兼ね食事タイム。これが効を奏したか、漸く流れが変わる。今まで当りが遠かったが、SPルート1発、SPルート1発+5発、SPルート1発+1発、SPルート1発+5発、SPルート1発、1発、SPルート1発と連荘する。その内16Rが三回で漸く下に下ろせる。3000発強か。だが、波乱はまだまだ続く。嵌りと連荘。嵌りは、嵌っての3Rの3連荘+8Rのために拾った玉、SPルート8発、左55発。約2400発位使って出た玉は、700発弱か。連荘は、SPルートが5回連続当りだ。最高9発連続して外れていたSPルートが273分の1の確率で当るとは。ともあれ、6連荘の内16R半分8R半分。だから本日最高出玉4500発。
 しかし、先に結果を言えば、さっきのが今日最後の16Rだった。欲を出したのがまずかったのだろうか。連荘後すぐに嵌り。22発のSPルート3発目で3R。3Rの後、22発のSPルート5発目で8R。続いてほぼ順当の当りを引くがとにかく3Rか8R。少しずつトントンのラインを離れていく嫌な展開。だが、16Rを引けば、連荘すればと思っていたが、今日は初めからそんな流れ出なかった。結局16Rを引けず、半分が3Rだから順当に当っても当然徐々に出玉を削られていく。典型的な負けパターン。鳴くとXが遠い。Xに来ると次に鳴きが衰える。鳴きとXに恵まれれば振り分けで3Rか8R。やれやれだ。
 今日最後の55回目の当りが8Rだった。上皿だけで引き。SPルート1発飛んだが、当然の如く外れ。

9番 16R・8R・3Rの比率 13・21・22
SPルート90発内当り29回・左190発内当り27回(回転体に入った玉) 
使った玉3750発。出玉1462発。



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