変わらないこと。何もないこと。日常が幸せ。俺みたいな凡人は失って初めて気付く。このことを今年ほど痛感したことはない。今も傷が決して癒えることのない方々。本年の正月も避難所で生活なさっている被災者の方々。全ての被災者の方々に心からお見舞い申し上げます。一刻も早く日常の生活が戻ることを心より祈念します。
何事にも別れは付き物。それはパチンコでも同じだ。世間一般では下らないパチンコ。他に悲しむもののいないパチンコ。だからこそ、俺くらい、惜別しようか。ずっとお世話になっていたオダテとお別れの時が来てしまった。昨年も少し触れたと思う。役物左肩のところ、プラスティックの部分が割れてしまい故障台になっていた。雨の雫は岩をも穿つという。パチンコの雨霰、強化プラスティックすらも砕いてしまった。以前、常連が聞いたところ、もう部品がなく、次の入替で撤去とのことだった。行ってみて唖然呆然。見知った可愛いあの子たちが見知らぬ奴らに代わっていた。信じられなくて店内を夢遊病者よろしく彷徨った。だが、去ったあの子達は何処にもいない。この時初めて気が付いた。長年連れ添ったあの子たちがいなくなったと。もう二度と会えないということを。
取って代わった奴らと仲良くできるはずもなく、当てもなく退店した次第。冬の風がやけに身にしみる日だった。せめて残ったあの子達と残り少ない逢瀬を楽しみたかった。
それから震災の小さな余波で忙しかったこともあり、パチ屋に行ったのは月末だった。たまたま寄った店のバラティコーナー、懐かしい顔に出会った。そう、CRネオビックシューターだ。たった2台並んで座っていた。どうして君たちが?こんなところに。覚えず飛びついた。再開を喜ぶ。まずは、勝負度外。ところが、バラティコーナーの羽根物、意外存外馬鹿にならない。結構勝負になりそうだ。今さらの感が強いが、勝負。
CRネオビックシューター基本データ
最高12ラウンドまで(実質11ラウンド)
完走時の出玉750発(拾いの状況で異なる。寄り釘が良ければ早く拾うので800発オーバーも可能。)
ラウンド中Xに入賞しなければパンクする。
時短もラウンド振り分けもないシンプルな羽根物だ。
ドキドキする。とりあえず一回くらいは大当りを拝みたい。お手柔らかに。頼みます。との気持ちが通じたわけではないが、たった3発目が上段ローターに当たって、一度跳ねてゆっくりと穴に吸い込まれ、下に落ちた球がまっすぐにXに。「パンパカパーン」と派手なファンファーレ。気持ち良い。懐かしい。ビックの当り方だが、目にも止まらぬ玉がローターを駆け抜け、Xを射止めるのが何とも気持ちよい。一方でこのタイプ、ローターで遊んだ玉がゆっくりと穴に吸い込まれ、そのまままっすぐにXと言うのも楽しいものだ。大当り中だが、予想以上に寄りが悪く、早くも5Rで貯留解除。早い当たりだし、パンクも已むなしと覚悟する。が、拾った球がローターを抜けXに来てくれた。こういう時は大概完走するもの。予想通り。その後は寄りが回復して完走する。次は13発目が同じように一度ローターに当たってX。これまた前回同様、5か6Rで貯留解除したが、無事にX。この台は、勿論この店で打つのは初めてだが、比較的役が良いようだ。隣の10番も然り。だから勝負が楽。完走で約1100発位か。何だかもらったような感じ。だが、次が当たらない。この頃一度は嵌るが、今日もそれ。30数発拾うも当たらず飲まれる。1kで8発以上の計算だから、平均500発以上、15分の1以上の確率だったら十分及第点。当然追加。だが、なかなか当たらない。ローターをくぐった玉がコンマ数ミリ、右に左にずれる。もどかしい瞬間。でも、これこそビッグの醍醐味。嵌りも堪能。だが、そろそろ当る気がしなくなってきた。やっと、58発目、右からローター穴を抜けて目にも止まらぬ速さでXを射抜いてくれた。腰が数センチ浮いた瞬間。追加3.5kのこと。こんな時はパンクして欲しくない。自然に手に、肩に、力が入るのがパンクあり羽根物の醍醐味か。今回は危なげなく完走してくれて出玉も800発は超えている。漸く一息。次は13発目でX。上皿で8発拾わせたので、使った球は300発位。随分調子が良い。それは良いが、やっぱりやってくれた。突然よらずに4R度目でパンク。10発すら拾わなかった。嫌な予感がする。次は残り100発位でX。29発拾わせるのに約800発。これがこの台の実力だろうか。無事完走するが、二の矢が継げない。6回目は21発で当たるもやってくれた。2パンだ。いつかは来ると思っていたが、今来たか。嫌な予感が。予想通りだ。パンク後、鳴かない寄らない。上皿で1発しか拾わない。さらに300発かけてやっと拾った球がXに来る。Xは嬉しいが、台の性能に大いに疑問符。何と300発使って14鳴き、拾い2発だった。しかし、上皿約200発で10発以上拾うこともあれば、1発も拾わないこともある。これが羽根物の醍醐味だろうが、難しい。この台は果たしていけるのだろうか。さて、ともあれ、完走してくれて漸く1000発越え。この台は少なくとも寄り釘が良い。その一点を取って使えそうだ。
その後、15発で5パン。2発で2パン。10発で10パン。19発、14発で完走。とビッグらしく、パンクと連荘を繰り返しながら徐々に増えてくる。そして一寸嵌った後、14回目が1発、15回目が、6発で当たり完走し、これまでの最大2100発になる。だが、33発の中嵌り。それは良いが、その間に使った球が1400発。羽根は鳴きと拾いが玉持ちに直結するから鳴く時と鳴かない時の落差がどうしても激しい。だから判断が難しい。さて、完走したのが不幸中の幸い。拾いが上がらず、16発で800発も使った上に3パン。再度飲まれるのが見えてきた。だが、上皿4発目でX。2Rで貯留解除して天を仰いでいたら助かった。ローターを抜けてX。不思議と危機を脱出した時には完走する。次も上皿6発目がX。次は9パンも鳴きと寄りが復活する。16発で完走。ともあれ、最初の2100を超える。だが、鳴き拾いが再び衰えて、16発拾うのに約900発も使わされる。おまけに恥ずかしくなるようなゼロパン。恥をさらせば10発拾わなかった。大当たりでほぼ球が増えていない。スランプをそのまま引きずったみたい。嫌な予感がしてきた。だが、意に相違して、上皿で鳴き拾いまくって、200発で10発拾う。希望が見えるが、唖然とするような3パン。だが、今のパンクは間違いとばかりに、4発目がXを射止め、当然の如く、完走。不思議なことだが、羽根物でゼロパンした後に、数発でXに来て完走することがある。偶然だろうか。まだまだ続く。3発目でXで完走で、一気に二箱目に突入約2800発位か。さらに3発目でX。「できた」と思うが、思う間もなく、気付いてみるとパンク。4パンだ。上皿で鳴き捲くって9発拾ってX。だが、流れはここまでか。あえなく5パン。突然玉が寄らず7発か8発しか拾わない。当然の如くパンク。約3000発を超えたが、その後31発拾わせるも当たらず。二回連続ローターを抜けた球がXの淵で蹴られたから今はこれまでだ。
本当に今日は楽しませてもらった。ありがとう。とにかく、何時まで持つか分からないが、君とバラエティコーナーで会えたことは嬉しいことだ。
使った球 1000発 出玉 2808発
拾い玉 397個 当り 27回 平均継続ラウンド 8.3ラウンド
さて、折角久方ぶりの再会を喜んだビッグ。だが、その後しばらく打っていなかった。大好きな羽根物、本当は毎日でも打ちたかった。だが、こんな俺でもすべきことがあった。被災地には直接貢献しないだろう。だが、震災の余波の人手不足を解消すべくバイトに精を出していた。この未曾有の災害の後、こんな俺でも協力したい。大河の一滴でも。だから柄にもなくバイト優先。この頃漸く、見知った面々が戻ってきた。だから、バイトの俺はお役御免。何時もの日々に戻りつつある。震災の被災者の方々はまだまだ日常は遠いことだろう。心苦しいばかりだ。
CRネオビックシューター基本データ
最高12ラウンドまで(実質11ラウンド)
完走時の出玉750発(拾いの状況で異なる。寄り釘が良ければ早く拾うので800発オーバーも可能。)
ラウンド中Xに入賞しなければパンクする。
時短もラウンド振り分けもないシンプルな羽根物だ。
期待と不安を織り交ぜてやってきた。心の中は駄目だろうな。もう死んでるだろうなと思いつつ、店が近づいてくると期待が膨らむものだから人というものは勝手だ。だが、残念。データを見るとここ昨日一昨日は何れも一桁。どうやらもう終わったようだ。それでも向かってみる。「うん?」微妙に空いている気がする。若干命釘が広い気がする。これを口実にすぐにタバコを台に置く。だが、座ってじっくり見てみるとかなり微妙。まえ打ったのはひと月前。俺の釘見は錆びきっている。かてて加えて、上のデータを見るとここ1週間の回数は悲惨の一言。一桁台の羅列だ。やっぱり希望を持てそうもない。
さて、鳴かない、命が開いたと思ったが、件の釘で弾かれる。やっぱり釘の読み違いか。早くも撤退の時期を考えていたら、僅か1.5kの6発目が決まってくれた。嬉しいが、鳴きは僅か8回。嬉しいやら悲しいやら。ともかく大当たりスタート。さて、寄りが悪いと思ったが、予想以上に球を拾って簡単に完走してくれた。となると8回鳴きの6拾いはあながちまぐれでないのか。寄り釘を見ても開いているように見えない。だが俺の目は節穴だからな。出玉は800発弱か。幸先は良いが、鳴きが不安なスタート。次は4発目で速かったが、上皿で1発しか拾わず、400発使ってしまった。上皿で4鳴きだが、大当たり後に鳴かないでドンドン球が吸い込まれていくのは誠に嫌な気分だな。ちなみに2チャッカーの1回目に拾った球が当たるが、2回目に拾った球もXに入った。別に損したわけではないが、何となく損した気分になるのは小物の証拠か。同じく完走するも不安は募るばかりだ。気まぐれか、鳴きがまあまあになってきた。拾いもそれなり。次は20発目で、使った球は700発程度だから盛り返してきている。「いける」と思った瞬間、唖然とするような2パン。ありがちなパターン。もっとも喜んだり悲しんだりできるのが、羽根物の醍醐味。次も早く完走。当たりは順調。この間に球を増やしたいところ。だが、待ってましたとばかり中嵌りが来る。球は飲まれ、追加0.5kの29発目がX。ローターを通った球が勢い余ってX穴に弾かれそうになったが、壁に当たってX穴に戻ってきてくれた。嬉しい当たり。ついでに完走してくれた。お次はほぼ平均通りの13発目で完走。約1200発位か。嵌りの季節到来。30発超えた頃に出玉は飲まれ追加。計算すると1k7発のギリギリレベルはあるので続行すると2k追加の計4kの55発目がXで完走。使った球が約1750発で拾った球が55発だから、1k7.8発位か。拾いは俺には十分だ。だが、中々当たってくれない。そもそもビッグの大当たり確率なんてあっても決して知れない。今までの経験上14分の1は下らないだろうと考えている。でも羽根物は役次第だし、日によっても癖がころころ変わる。だから、当たらないと不安が募ってくる。当たるのか?と。ローターに寄りもしないでがっかり。ローターをやっと抜けた球が外れてがっかり。次も嵌り。出玉を飲まれると疑心が募る。でもやめられない止まらない。それほど深くなった。1.5k追加の39発目でX。嬉しいというよりもほっとした瞬間。
最初は、早い当たりだった。でも、気付いてみると少し追加少し追加でいつの間にか投資5.5k。負けパターンだな。典型的な。パンクしたら今日は引きの一手。そう思っていたら完走。そしてやっと来てくれた。1発目で「パンパカパーン」。さらに2チャッカーの2回目で3発拾ってその内の1発が「パンパカパーン」。「できた!」田山さんなら叫ぶところ。だが、俺は田山さんではないようだ。3連荘も惨めな4パン。しかも急に球が寄らなくなり10発拾わずにパンク。経験上こういう時は下り坂の兆候。嫌な予感的中。今日最大嵌り。30発でも駄目、40発も駄目、50発も超える。そして追加2.5kの58発目がXに決まる。完走。投資8kになっている。この8kはまさに分岐点。大体一気に出るのがこのレベルで、それを超えると厳しくなる。そろそろ連荘が来ないと冷やかし台決定だろう。役の出来から考えても、少なくとも今日は脈なし。大当たりを終え、勝負の時。さて、次は10発目で来るが5パン。次は15発目で来るも2パン。さらに4発目で来るが8パン。その後、当然の如く飲まれた。鳴きも拾いもいつの間にか衰える。もう勝負の気も失せた。だが、何時もの悪い癖、惰性で続行。2k追加。36発目が当たらない。もう流石に十分だろう。計10k、切りの良いところでやめ。
使った球 2500発 出玉 0発
拾い玉 297個 当り 14回 平均継続ラウンド 9.43ラウンド