基礎基本の重視

 基礎とは定義の困難な言葉と思われますが、ことば塾では、応用に辿りつく前に必要不可欠であり、自立可能な学力と考えます。すなわち基礎とは、欠ければ応用に辿りつき難く、身につければ自ら考えることで応用に到達可能な知識と定義します。ピラミッドをイメージしてください。頂点が文字通り高くそびえるのは基礎が盤石だからです。学習も同じです。たくさんの基礎知識を積み重ねてこそ、頂点である応用問題に対処できるのです。ことば塾では、基礎を積み上げることを通し、自らの力で頂点を形作る力を養うことを目指します。

指導者の役割
 観念的な言葉に終始するのではなく、指導者はここが「重要な基礎」だと明確にする必要があると考えます。そして学ぶ上で必ず「急所」があります。だらだらと指導するのではなく、基礎を意識させ、必要不可欠な「急所」を的確に指導することで重要な知識を獲得させることが役割と考えます。

考える授業

   「一つの物事を突詰めて考えることを指導しないで教育といえるのか」と複数の師に指導されました。暗記重視・詰め込み授業へのアンチテーゼです。
 ところで、最近はますますマークシート問題がはびこり、それに対処するため暗記重視の傾向が強くなっております。確かに、取捨選択問題には暗記に頼ること、極論をいえば受験テクニックを駆使する方が即効性を持つかもしれません。じっくり考え理解することは暗記の何倍も時間と労力を費やすからです。しかし、ことば塾ではこう考えます。
 受験勉強で得た丸暗記知識は忘却して将来役に立たない。真に将来必要なものは「自ら考える能力」であり、自ら考えてきた経験だ。
 ことば塾は信念を持って考える力を指導します。将来指示待ち人間になるのではなく、考える人間になる一助をすることがことば塾の最大の望みであります。
   もちろん考える力を一朝一夕に養うことはできません。ことば塾ではいきなり「考えろ」と強制するのではなく、実情に合わせて、例えば、ちょっとした発問で考察を促すことから始め、関連付けや意味づけを通し考える姿勢を徐々に身につけるよう指導いたします。

目的の明確性

  ことば塾ではただ単に「小論文」とコース設定するのではなく、コース設定の理由を明確にし、習得すべき目的、習得方法を具体的にお伝えします。ことば塾が学年を設定しないのは、目的を達成する意欲のみが必要であり、年齢や学年は全く関係ないことと考えるからです。英会話・スペイン語会話を始める前に基本文法を学びたい。読解力、文章力をつけたい。学生は勿論のこと、社会人の方でも当然受け入れ全力で目的達成のバックアップをすることを約束いたします。

指針の具体例

 観念的な説明に終始するのでは既存の塾と異ならないので簡単な具体例をあげます。
 たとえば、敬語を例にあげましょう。

「基礎」について。

 基礎には二種類あります。「即座に覚える知識」と「身につける知識」です。もちろんどちらも最終的に身につけますが、過程が異なります。敬語においては

「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」という言葉は即座に覚えるべき知識。
「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の意味及びその区別は理解して身につけるべき知識。

 前者は、覚えないと始まらない知識であり、後者は理解し身につける知識です。「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の言葉を即座に覚えることは誰でも可能ですが、誰もが尊敬語と謙譲語の区別を即座にできるわけではありません。後者は、理解を深める過程で、あるいは「習うより慣れろ」の過程で、期限までに理解すれば良いのです。指導者がその区別をせず、暗記を強制すると不器用な生徒は当然ついていけません。後者は生徒の進捗状況を把握して適宜のアドバイスによりアシスタントをする必要があります。

「急所」について

 さらに敬語理解の上での「急所」は、補助動詞と言えるでしょう。「給ふ」「はべり」「候ふ」など、補助動詞をマスターすれば他に何を恐れる必要があるでしょうか。したがって、補助動詞の指導が指導者にとっても急所と言えるでしょう。

基礎をまず盤石にする。

 「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の基礎を理解すれば、「二方面の敬語」の理解は目の前です。要するに自分より偉い人が二人(以上)出てきたからそれに対処するために「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」をうまく組み合わせただけの話ですから。
 「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の性質を理解しているものにはその仕組みを理解できるはずです。しかし知識が欠ければ難問です。敬語の区別が付いていない状態で徒に「二方面の敬語」を理解しようとしても混乱するばかりです。時間はかかっても「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の区別から始め、理解した上で学習したほうが早道です。まさに「急がば回れ」です。

「考えること」を促す具体例

「敬語」が何故必要だったの。
「尊敬語」と「謙譲語」の区別がどうしてあるの。
「受け手」と「動作主」が同じ敬語だったらどういうことが起こるの。
「丁寧語」は誰のためにあるの、なければ「受け手」「動作主」以外の第三者はどうなるの。
補助動詞がなければどうなるの。

 「補助動詞」がなければ、我々は一つの動詞で最低「尊敬語」「謙譲語」の二種類の言葉を多く覚えなければなりませんよね。「行く」「いらっしゃる」「参る」単純に言って三倍です。覚えるの嫌ですよね。昔の人もそうです。だから「補助動詞」という便利な言葉を作ったのです。  これはほんの一例です。しかし、少なくとも関連付けになり、丸暗記とは一線を画すると自負しています。

 最後に、「基礎が完璧なのに応用問題ができない」と嘆く人がいます。それはおそらく基礎を理解しているのではなく、丸暗記に頼っているため基礎の変形である応用問題に対処できないと推測されます。基礎を理解し考える力が身についていれば臨機応変に応用に対処する力は十分に備わっているのです。


安価な授業料

 多くの教育者がそうであるように、学んだことを一人でも多くの生徒に伝え、社会に還元することが恩返しと考えております。ことば塾では、保護者の方々の負担を少しでも軽減するために経費削減に努めできる限り安価な授業料で提供することをお約束いたします。


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