CB72 77の隠れ部屋 その1

不動CP77のレストア


CP77改CB72
CP77を手にいれました。

山口県防府市にて、玄関の土間の中に永く寝ていました。

登録書類によると、初年度登録は、昭和41年。
廃車は、47年です。恐らく、2回車検をとって廃車したものと思います。
走行距離は、16,460キロ。
ま、タイヤの減り具合から、妥当なところでしょう。

引き取り時に、持参のバッテリーでセルが回ることを確認。
プラグから火が飛んでなかったのがちょっと心配でしたが、ま、40年ちかく冬眠していたので、そんなこともあるでしょう。
もとのオーナーは、近隣の旧車会の重鎮。初めのころは時たまエンジンをかけていたそうなので、大きなダメージは無いだろうと考え、引き取りしました。
外観は、一応玄関土間とはいいながら、室内なので、多少のサビはありましたが、マフラー下部の腐食のなく、磨けば適度にやれた状態で仕上げられそうです。
これは、引き取り時の写真です。


我が家に到着したCB77 写真デは綺麗ですが・・・。

なみいるピカピカCB72,77のレストアには、わたしの技術も資金も追いつくすべも無く、ぶんぶん乗れるのを第一目標に、真夏の暑い中、仕事にかかりました。

左クランクケースを外してみると、初代オーナーのオイル管理が良かったのでしょうか、良く聞くスラッジもあまりなく、けっこうきれいで、これを見ても、レストア用としていい車両と思いました。


左エンジンカバーを初めてあける。











こりゃレアなシールが・・・。
タンクのメッキカバーを外すと、なんとすごいシールが!。

1967年、ホンダがF1イタリアモンツァサーキットで優勝した記念シールではありませんか。

メッキカバーに隠れていたので、退色変色もなく、40年のタイムカプセルから復活しました。
うまく剥がれるか心配でしたが、このまま隠しておくのはもったいないので、、サイドカバーに移植することにしました。
レストアは、レストアと呼ぶにはおそまつとは思いますが、エンジンは下ろさず、一応、コンプレッサーとガンはあるんですが、塗装は得意のカンスプレーです。
したがって、ウレタン塗装とは比較すべくもないのですが、ウレタン塗装で仕上げると、再メッキまでしたくなるし、結局フルレストアになって、時間もお金もかかります。
なにぶんにも、いらち(せっかち)なもんで、早く乗りたいのが先にきて、いつもの簡便仕上げ方式に走ります。

人はこれを、やれた状態と表現してくれます。うふふ。

ちなみに、カンスプレーは、
シルバーの部分はホルツのニューポークシルバーNH−583Mにクリヤー。
黒の部分は近くのDIYの290円のカンスプレーにクリヤーです。
シルバーのスプレーは、今も持っているCB125にも使用しました。


サイドカバーに貼りました。




右側、タイプ1のマークが誇らしげ。
このCP77は、180度クランクのタイプ1です。
ポイントもコンデンサーも2個です。
CPですので、アップハンドルですが、初代オーナーの好みでしょうか、一文字がついていました。
ハンドルのダンパーも付いていました。
それから、CL用のオイルの注入口がついていました。
オイル交換のときにエンジンを汚さないので、これは便利です。


CLのオイル注入口が付いていた。


冬はいけるかも・・・。
小さいスクリーンを付けてみました。
以前持っていたランブレッタSX200用のスクリーンを、ウィンカーが見えるよう、両サイド下部をカットしています。

スクリーンの取り付け状態です。
レストア後、400キロ走行しました。
ぼちぼちオイル交換をしようかと思います。


メーターの文字盤のレストアに失敗して、ベースの黒がくもりましたぁ。

リアタイヤもフロントタイヤも交換しました。
なにしろ40年経つと、サイドがひびだらけ。
この車重、パワーでは今にも破裂しそうです。

ただ、タイヤのパターンですが、リアタイヤはいい感じですが、フロントタイヤは、いいパターンがなく、CB125のときは、2.50−18のたてラインのパターンがあったんですが、2.75−18、3.00−18にはもういいパターンがなかったので、こんなんに落ち着きました。
ちょっとさみしい。

フェンダーがシンプルでかっこいい。


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