2000年7月26日〜28日 針の木岳登山

昨年鹿島槍が岳から見た針の木岳(2820b)に登った。1日目=黒部・立山アルペンルートの玄関口の扇沢バスターミナルをスタート、爺が岳登山口から入山し、柏原新道を登り、種池山荘で一泊。2日目=岩小屋沢岳、鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳と縦走し、針の木岳へ。針ノ木峠にある針の木小屋に泊まる。3日目=針の木雪渓を下り、扇沢に戻るというコースだ。この縦走コースは、可憐な花と剣・立山連峰の展望に恵まれた魅力あふれるコース。とくに針の木岳からは黒部湖の眺望が素晴らしい。また登山道はよく整備されているので登りやすい。

26日 扇沢を11時半スタート。登山道には「ゴゼンタチバナ、コイワカガミ」などが咲き乱れている。1時間位歩くと針の木岳や種池山荘が見える。しばらく登ったとき、がけ下を覗くとシラネアオイが咲いていた。おそるおそる崖をおりて、写真を撮った。あともう少しで山荘というときキヌガサソウが咲き乱れていた。夢中で写真を撮った。登山開始から3時間40分で種池山荘に到着。宿泊の手続きを済ませ、お花畑などを散策。サンカヨウやコバイケソウ、フウロ、チングルマなどを撮影した。                               登  山  道  の  花
27日 一夜明けた27日も快晴。昨年登った鹿島槍が岳が朝日に光っている。針の木岳、剣岳、立山などが明るくなってきた。5時20分スタート。岩小屋沢岳(2630b)を目指す。縦走路にはキヌガサソウやウサギギク、クルマユリなどが咲いている。6時50分岩小屋沢岳に。「どこから?」と婦人のグループ。「広島からです」。「私は福山の出身ですよ」。「では懐かしい広島弁で話をしましょう」とコテコテの広島弁を披露。次のピークの鳴沢岳は岩場が多く慎重に登る。右手には剣・立山連峰が美しい。8時20分に鳴沢岳へ。山頂から針ノ木峠越しに槍ヶ岳が見える。次のピークの赤沢岳(2677b)には9時15分登頂。針の木岳への縦走路をみると荒々しい山肌や岩峰が望める。アップダウンを繰り返しながらスバリ岳(2752b)に11時25分到着。前方に荒々しい針の木岳が見える。いよいよ最後の登り。スバリ岳から少し下がった砂地にコマクサの大群落。朝、種池山荘から見た針の木岳はあまりにも遠くに見え、果たしてあそこまで歩けるかな?と思ったが7時間後の12時20分、針の木岳の頂上へ。山頂からは剣・立山連峰やコバルトブルーの黒部湖が美しい。後ろを振り向けばスバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳、種池山荘への縦走路が見える。山頂での展望を楽しんだあと針の木峠へ下る。ミヤマダイモンジソウを見かけたがまだまだあるだろうと撮るのを躊躇して後悔。その後はぜんぜん見かけなかった。残念。針の木峠の針の木小屋の前にはたくさんの登山客。枕ひとつの幅で寝る。                                 針の木岳への縦走路で見た花と山
28日 昨日の快晴から一転小雨。今日は針の木雪渓を下り、出発点の扇沢バスターミナルまでの行程。6時15分出発。今年は残雪が多く峠から軽アイゼンをつけ雪渓を滑落しないように細心の注意をして下る。針の木雪渓の末端から左岸の道に入り、樹林帯に入る。ここでもたくさんの花を見た。車道をなんどか横切り9時40分扇沢バスターミナルに到着した。大町温泉に入って汗を流し広島に帰った。やはり花の季節の山は最高。後立山連峰縦走はこれで終わった。さて来年はどこの山へ行こうかな・・・・。             針 の 木 雪 渓 を 下 る