生活習慣病 慢性腎臓病
■ 生活習慣病
  
「生活習慣病」とは、食生活や飲酒、喫煙など、生活習慣そのものが関係する病気の総称で、
代表的なものに、がんや糖尿病などがあります。
以前は「成人病」と呼ばれていました。
生活習慣病にはさまざまな病気があり、日本人の約60%が生活習慣病で亡くなっています。
  
「成人病」と言えば、糖尿病や高血圧などがパッと思い浮かぶほど一般化した病名で、
約40年に渡り使用されていましたが、1996年、生活習慣病と改めました。
その理由は、かつて「成人病」と呼ばれていたものの原因がハッキリしてきたことにあります。
≪成人病≫
  40歳前後から急に死亡率が高くなり、しかも全死因に占める割合が高い疾病のことをさしていました。
  「中高年になれば、かかってしまうもの」というように、主に加齢が原因と考えられていました。

≪生活習慣病≫
  成人病は、時には子どもの頃からの生活習慣の積み重ねが発症や病状の進行に
  深く関与していることが明らかになりました。
  つまり年齢を超えて、毎日の生活習慣が問題ということが分かりました。
病名が生活習慣病と改められたのには、病気の原因を作らぬよう、
日頃の生活習慣を見直し、予防・改善していきましょう、といった啓蒙の意味合いも含まれています。
  
生活習慣病は、遺伝的な要因もありますが、食生活や運動、喫煙、飲酒、ストレスなどが深く関わっています。
言いかえれば、普段の生活習慣を見直し、生活習慣を改善することにより、
病気を予防し、症状が軽いうちに治すことも可能なのです。

まずは、健康診断を受診し、自分の健康状態をきちんと把握することが大切です。
そして、結果を放置せず、改善すべき項目は早めに改善しましょう。

当クリニックでは、各種検査機器を備え、健康状態をチェックできます。
地域のホームドクターとして、管理栄養士による栄養指導等も含め、
患者様の健康管理をしていきます。
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■ 慢性腎臓病
  
慢性腎臓病は、腎臓の働きが健康な人の60%以下に低下するか、
あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常がつづく状態を言います。
腎臓の機能が10%以下にまで低下すると、生命に危険を来し、透析治療を余儀なくされます。
年をとると腎機能は低下していきますから、高齢者になるほど慢性腎臓病が多くなります。
高血圧、糖尿病、コレステロールや中性脂肪が高い(脂質代謝異常)、肥満やメタボリックシンドロームの方や、
家族に腎臓病患者がいる方は要注意です。
さらに慢性腎臓病は、透析になるだけではなく、心筋梗塞や脳卒中といった心血管疾患の重大な危険因子になっています。
腎臓を守ることは、心臓や脳を守ることにつながります。
  
とにかく、早期発見・早期治療が重要です!

なぜなら、慢性腎臓病は放っておくと進行して人工透析を受けなければならないことになりますが、
人工透析に至る人よりも、その前に脳卒中や心臓病などにかかる人の方が多いということも分かってきました。
早めに治療すれば良くなる病気ですから、定期的に健診を受けること、これが非常に大切です。
とくに、尿タンパクが出ている人や腎臓が悪いと言われた人は放置しないようにしましょう!

当クリニックでは、慢性腎臓病を早期に発見し、ベストの治療を行うことで、
腎不全の進行の抑制や心血管疾患の減少に努めています。
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