★★ 王昌齢★★             石 九鼎 漢詩館

王昌齢(698~ 765)新唐書によると(江寧の人。)(休唐書によると京兆の人。)(唐才子傳には,太原の人。)となっている。玄宗n開元十五年,進士n合格。22年博学宏辞科,氾水の尉に当たる。晩年細行を譲らず,人に忌まれて龍標の尉に貶せられ,不遇な生活を送るうち,安禄山の乱に逢い,乱を避け郷里に帰ったが,県の長官の閭丘暁に殺された。彼は李白と共に,七絶の名手して現れた,詩は精密にして思清く,詩家の天子王江寧などと称され,一世を風靡した。


     城 傍 曲
秋風鳴桑條。     秋風 桑條を鳴らす
草白孤兎驕。     草白くして孤兎驕る
邯鄲飲来酒未消   邯鄲 飲み来って 酒未だ消えず
城北原平掣??。  城北 原平らかにして??を掣す
射殺空営両騰虎。  射殺す 空営の両騰虎
廻身却月佩弓鞘。  身を却月に弓鞘を佩ぶ

    同従弟南斉翫月憶山陰崔少府
高臥南斉時。開帷月初吐。  南斉に高臥する時。帷を開けば月初めて吐く
清輝澹水木。演溠在窓戸。  清輝水木に澹よい。演溠窓戸に在り。
冉冉幾盈虚。澄澄変古今。  冉冉幾盈虚。澄澄古今に変ず
美人清江畔。是夜越吟苦。  美人清江の畔。是の夜越吟苦まん
千里其如何。微風吹蘭社。  千里其れ如何。微風蘭社を吹く        

   萬歳楼
江上巍巍萬歳楼。  江上巍巍たり 萬歳楼
不知経歴幾千秋。  知らず 幾千秋を経歴せし
年年喜見山長在。  年年喜び見る 山の長へに在るを
日日悲看水独流。  日日悲しく看る 水の独り流るるを
猿狖何曾離暮嶺。  猿狖何ぞ曾って暮嶺を離れん
鸇鷧空自泛寒州。  鸇鷧空しく自ら寒州に泛かぶ
誰堪登望雲煙裏。  誰か登望に堪へん 雲煙の裏
向晩茫茫発旅愁。  晩に向かい茫茫として旅愁を発す

   長信秋詞
真成薄命久尋思。  真成に薄命 久しく尋思す
夢見君王覚後疑。  夢に君王に見えて 覚めて後 疑う
火照西宮知夜飲。  火は西宮を照らして夜飲を知る
分明複道奉恩時。  分明なり複道 恩を奉ずる時

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白草原頭望京師。  白草原頭 京師を望めば
黄河水流無尽時。  黄河 水流れて尽くる時無し
秋天曠野行人絶。  秋天曠野 行人絶え
馬首東来知是誰。  馬首東来するは 知んぬ 是れ誰ぞ

 
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