石九鼎の漢詩 NO
                
                平生二十二年元旦賦感 3首

            元旦 3首之一

             古稀加二又迎春。     古稀 二を加え 又春を迎えたり         
            邑宰多年效此身・      邑宰 多年 此の身に效う
            退老無所不世累。     退老 所として世累に不ざる無し
            任他好作読書人。     任他 好し作す 読書の人

            
             
            元旦 3首之二

            薬炉煙里養痾身。      薬炉 煙里 痾身を養う
           手把林逋詩意親。      手に林逋を把って詩意親しむ
           晨旦庭柯暁暈麗。      晨旦の庭柯 暁暈 麗わし
           痩梅一樹見精神。      痩梅 一樹 精神を見る

            元旦 3首之三
 
            占得鷦鷯案一枝。      占め得たり 鷦鷯 案一枝
           厦台養老且堪怡。      厦台 老を養い 且つ怡に堪えたり
           架書似擬孔夫子。      架書 擬すに似たり 孔夫子
           典註五臣文選詩。      註を典す 五臣 文選の詩