謝聞少華教授『汪精衛傅』恵贈読後有感一賦

     梅花山景古猶今。      梅花山景 古りて今 猶のごとく
     蔵魄三言諱不禁。      蔵魄 三言 諱み禁ぜず
     畢竟漢奸身是史。      畢竟 漢奸 身は是れ史なり
     人濶恨百年深。      人閨@怨恨 百年 深し




 【語意】聞少華教授『汪精衛傅』恵贈を謝し一賦
   
○ 梅花山: 南京市の中山廟の後方にある山。
   ○ 蔵魄:(蔵魄の地)死体を埋める土地。墓。
   ○ 三言: (汪精衛の陳夫人が汪精衛の死体のポケットに忍ばせた
      ”帰去来”の三字)
      ◇ 汪精衛⇒中日の傀儡政権樹立のターゲットして活躍した人物。
      中国では”売国奴”して最も忌み嫌われている。名古屋の病院で
      死去後、南京に死体を空輸、梅花山に埋葬されたが、1946年1月、
      陸軍総司令官、何応欽は蒋介石他と会議、「“漢奸”を孫中山
      陵にあるのは許し難い」。1・15夜、コンクリート建造の墳墓は木っ
     端微塵に爆破して汪精衛の遺品は一切残らずこの世から抹殺された。
     使用した爆薬150キロTNT烈性炸薬