清明上河図>23                      石九鼎漢詩館

           清明上河図・23
           独断・清明上河図を旅す
概観
清明上河図は宋代の名画である。画の内容は北宋の京都ベン梁とべん両岸の清明時節の世の中の風俗と風情が描かれている。現在の故宮に収蔵されている『清明上河図』の絹木は長さ528cm・高さ24,8cmである。画は構造が厳密にして、宣和年間開封城南東郊外の景色から、べん河の水路運輸、紅橋の上下、城門の内外の市街の風景を細かく描いている。

画には770の各種の人物、90頭余りの家畜,100軒以上の家屋と楼閣、20余隻の大小の船舶がある。画面の内容は郊外・べん河・市街の三段落に分け、郊外の田舎の清明時節の田園風景を描き、薄い霧に中に農家酒店が雰囲気を出し、中段は紅橋を中心に、べん河両岸の風情の様子を描き、陸上車馬が騒がしく混雑してゆく。河に船頭と船尾が繋がり、人々の声が聞こえてくるようだ。

後段は繁華なべん梁市街の様子が生き生きと描かれる。役所、民家、商店、人馬が騒々しい。画畫、張択瑞は清明上河図を清明節で賑わう開封でなく、物流の都市として描いている。宋代の絵画と北宋東京城の高い芸術の価値を持った『清明上河図』の様相は貴重な資料でもある。
『清明上河図』の流傳表
 
      時代    収蔵所
  1     北宋     皇居
      金代    張著等
  3    元代     皇居
      元代    某真定守
      元代   武林陳彦廉
      元代    西昌楊准
  7    元代    静山周氏
  8    明代     朱文征
  9    明代    宣興徐溥
 10    明代   西涯李東陽
 11    明代   べん州陸完
 12    明代   昆山顧鼎臣
 13    明代    袁州巌嵩
 14    明代     皇居
 15    明代     馮保
 16    清代     陸費塀
 17    清代   畢{シ+元}
 18    清代     皇居
 19    民国     溥儀
 20    新中国    故宮博物院
 



参考資料:
東京夢華録。孟元老。
入矢義高・梅原郁。訳注 
中国開封の生活と歳時。伊原弘著
清明上河図を読む。勉誠社
清明上河図全釈。開封市現代経済文化信息中心編
天馬図書有限公司

    独断・清明上河図を旅する  完了

2・13・2003


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