中国歴史紀行 (42) 曲江池 午前中の授業が終り”曲江池跡”を訪ねた。雁引公路にある。先日、ホロ付き三輪車の乗車中、確認した。今回は大雁塔前のバス、715号路線、と解かる。マイクロバスで1元。”寒窰バス停”で下車。寒窰入り口の売店で”ミネラルウォター”を買う。来た道路を約1kmバックする。徒歩で約20分。 雁引公路の三差路に曲江池の御影石の石碑(3m×4m)が建つ。裏面に「曲江池簡介」が彫り込んである。『曲江池は大雁塔の東南一公里に位置する。東曲江池村、西曲江池村と為す、因って村落は唐代に於いて著名風景区の南側に位置し名を得る。此処に出土し唐代<京兆府功曹韋希損墓誌>』に開元八年二月八日安?載せる。・・・・・。 石碑の後方は一面の高粱畑で摂り狩られた高粱の茎が一面に並べられている。冬の季節、牛、馬等の食物として貯えられる。 ◇白楽天 ☆曲江早春☆ 曲江柳條漸無力。 曲江の柳條 漸く力無く 杏園伯労始有声。 杏園の伯労 始めて声あり ★伯労⇒鳥の名。もず。 可憐春浅遊人少。 憐むべし春浅うして遊人の少(まれ)なるを 好傍池辺下馬行。 好し池辺に傍ひ 馬を下りて行かん 曲江池の碑 ☆曲江池☆では詩聖。杜甫の数々の名詩が残る。 ◇曲江にて雨に対して作る。乾元元年三月の作。 ◇曲江のほとりで酒にむかって作った詩。 ◇曲江 二首。曲江で春のおもいをのべる。 曲江池 (二) 朝回日日典春衣。 朝(朝廷)より回り 日々 春衣を展す 毎日江頭尽酔帰。 毎日 江頭に酔を尽くして帰る 酒債尋常行處有。 酒債は尋常 行く處に有り 人生七十古来稀。 人生 七十 古来稀なり 穿花≦蝶深深見。 花を穿つの≦蝶 深深として見え 点水蜻蜒欸欸飛。 水に点ずるの蜻蜒 欸欸として飛ぶ 伝語風光共流転。 語を伝う風光 共に流転して 暫時相賞莫相違。 暫時 相賞せん 相い違うこと莫れと ◇曲江三章 章五句。曲江秋時の感じを述べる。天宝十一年の作 (その三) 自分は此の世の生涯に望みを断ったから運命の窮通に就いて天に問う必要もない。幸いに杜曲には桑麻を作れる田地がある、だから曲江から南山近くへ引き移り短い衣を着て一匹の馬に跨り、李広のような男のあとにつて猛虎でも射るのを見ながら此の老いさきを終わろうと思う。 杜甫を偲び暫し曲江池跡に佇む。 9.10.01 Copyright(C)1999-2004 by tohou AllRightsReserved 石九鼎の漢詩舘 thhp://www.ccv.ne.jp/home/tohou/tabi42.htm リンクは自由です。無断で複製・転載することを禁じます |