張 華    文選巻29

(晋)張華、字は茂先、范陽の方城〈河北省北京付近)の人。幼少で孤となり、貧しく、自ら羊を牧した。
学業は優れ、且つ博く、辞藻は温麗。その「鷦鷯賦」(ショウリョウフ)を阮籍が見て「王佐の才あり」とした

魏の初め、太常博士に挙げ用いられ、晋に入っても仕えて功績が多い。恵帝が即位してから、太子少伝に拝せられたが、時あたかも、趙王なる綸の変があり、孫秀らに害せられ、三族の近親までも殺された。

彼が卒する日、家には余資なく、ただ、文書が几篋(はこ)に溢れる程あっただけであつた。彼は、賦のみならず、五言詩を善くし、児女の情を言うことに長じた。

隋志は集十巻を録する。彼は、博覧洽聞であると謂れたとうり、図讖(としん)に通じ、方技の書を多く読み、災祥・異物のことを知っていて、博物志四百巻を著わして武帝に進めた。帝は、その中の浮疑なるものを削りさり、十巻とした。



  長華の雑誌は三首あり、一首は文選29巻に掲載されている。
  
  雑 詩 (夜中までも眠らず、物おもいに耽るさまを述べたもの
  情 詩  二首の一。 遠くに行っている夫を恋い慕う情を述べたもの。
  情 詩  二首の二。  遠くに行っている夫を恋い慕う情を述べたもの。
  励 志 詩  (志を励ます詩。 学問・道徳に勤め励むことを、自ら、すすめたもの。








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