寺族部 & 問題意識

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寺族部とは & 今後の課題

浄土真宗本願寺派 安芸教区 広陵東組 基推委 寺族部の過去の活動です。平成6年度から平成10年度までは、武田勝道が寺族部長でした。平成5年度までは長門義碩が寺族部長でした。(平成16年(2004年)1月17日武田記、同月19日・20日追加)

寺族研修会
平成6年度(1994年度)(太字は、外部講師。肩書きは、当時。以下同じ。)
「広島市内の作法の今昔」(上園志水師、岡部芳水師、龍永隆兮師、船橋周孝師)
「けきょう(化教)」(竹本文隆師、六郷寛師)
日本仏教の中の儒教」(加地伸行大阪大学教授
「高田派本山専修寺訪問」研修旅行(平成6年12月21日〜22日)
平成7年度(1995年度)
イスラム−そして一神教」(余部福三東京経済大学助教授
改正宗教法人法と宗教基本法(骨子)の危険性」(洗建駒沢大学教授
平成8年度(1996年度)
「真宗教線拡大の歴史的条件−備後の真宗3ヵ寺を手掛かりに」(長門義碩師)
真宗とオウム真理教」(島田裕巳元日本女子大学教授
「備後の真宗3ヵ寺」研修旅行(平成8年6月6日〜7日)、「戸隠・善光寺…親鸞聖人の足跡」研修旅行(平成8年12月18日〜19日)
研修旅行のテーマ「鉄と真宗」(「鉄と真宗」(武田勝道)平成8年12月12日中国新聞「デルタ」
平成9年度(1997年度)
真宗者の現代的課題−狭くなった地球で、他宗教といかに共存するか−」(武田龍精龍谷大学教授
平成10年度(1998年度)
「三浦半島最宝寺−備後の真宗3ヵ寺のルーツを訪ねて」研修旅行(平成10年12月18日〜19日)
宗教・科学・オカルト」(池田清彦山梨大学教授

法山総貫 寺族部長(平成11年度〜平成14年度) →案内状 →別院施設の貸与
平成11年度(1999年度)
真宗の救いと知性について」(浅野教信元龍谷大学教授
安芸門徒からみたお遍路さん」(水原史雄元中国新聞社記者
平成12年度(2000年度)
私の生き方を釈尊のことばに聞く」(奈良康明前駒沢大学学長
平成13年度(2001年度)
道教」(福永光司京都大学名誉教授/元東京大学教授
平成14年度(2002年度)
一神教 vs 多神教岸田秀和光大学教授

碓井真行 寺族部長(平成15年度〜現在)
平成15年度(2003年度)
精神分析の立場から親鸞を語る ─ 岸田秀と小滝透の対談」岸田秀和光大学教授、小滝透作家/イスラム研究者
     事前質問に対する岸田秀先生の文書回答事前質問に対する小滝透先生の文書回答
平成16年度(2004年度)
大乗の中の至極『真宗』」(小川一乗前大谷大学学長
研修会が終了しました。寺院を会場としたため、ご門徒の出席が多くなり、法座的雰囲気になりました。
質疑応答では、「還浄」、「廻向」、「(90歳の女性から)死の不安」等の質問が出ました。
司会は、武田が行いました。
平成17年度(2005年度)
有限と無限の接点……鈴木大拙の世界」(岡村美穂子大谷大学非常勤講師
平成18年度(2006年度)
現代のお寺が抱える問題と今後の生き残り策について」(中島隆信慶応義塾大学教授

我々の持つべき問題意識(今後の課題)
1).真宗において、僧侶とは寺院とは。
2).真宗と都市。網野善彦は、真宗は都市の宗教であると強調されている。真宗の原型が都市型宗教であるとすると、教義の姿は、従来の伝統宗学(江戸時代)と相当違ったものになる。われわれは、「書かれていない教義」を再発見しなければならない。養老孟司「日本の仏教が転換期に来ていることはわかっている。なぜなら日本が都市化したからである。(中略)都市に適応した仏教とはどういうものか、じつは右に挙げた学生たちに流行した宗派(創価学会、原理研、幸福の科学、オウム真理教のこと-引用者)は、その始まりだと私は思っているのである。」『葬式の時にしか出番のない仏教では困るのだ』週刊文春'99.5.13、p152。
3).宗教において言語とは(法座説教における作り話。cf.説教節「さんせう太夫」等の芸能。絵解き。)(フィクションとウソと二枚舌(ダブルトーク))(発言しない(=行為しない)僧侶に存在理由があるか)。また、支配と言語について、安田敏朗『「言語」の構築−小倉進平と植民地朝鮮』。
4).信心(信仰)の社会性。保身する僧侶。「社会性のない(=「知」の欠如した)僧侶」の言う「信心(信仰)の社会性」には、胡散臭さがある。社会性と世俗性の差異。社会性の強調=宗教原理主義。なお、中村元・三枝充悳共著「バウッダ(佛教)」1987、421頁に、大乗仏教→安易で軽薄な世俗主義→保身・利得・売名・権勢→道化役への頽落 の図式あり。
ベルギー議会の「カルト(=狂信的宗教団体)に関する委員会」が、浄土真宗をカルトとした。「宗教と国家の関係の変化(宗教が公的領域から退き、私事化する−と同時に、徐々に衰退してゆく−という意味での「世俗化」に反する流れ)を裏付ける一つの例証になるかもしれない。」としている(中外日報、平成9年(1997年)5月31日)。←→宗教多元主義
5).権力と宗教。宗教と社会・政治・権力とのかかわりあい(オウム真理教)。神秘的儀礼集団。宗門外権力(国家権力など)、宗門内権力。なお、宗門内権力については、総局(浄土真宗本願寺派の行政最高機関)、職業宗務員集団(一家意識、生活の糧(恒産なくして恒心なし)、名誉心や総局志向を放棄して事務屋に徹するべき)。中央相談員制度、教区・組の相談員制度。高級宗務員と猟官制。
6).エンドルフィン(脳内麻薬)と宗教。薬物と宗教儀式。儀礼については、スーフィズム(イスラーム神秘主義)を考慮せよ(井上順孝・大塚和夫編「ファンダメンタリズムとは何か」1994)。儀礼と神秘主義とは親和性あり。なお、儀礼については、越前(福井)の秘事法門(ひじぼうもん)を研究すること。中村元訳『ブッダのことば―スッタニパータ』改訳新版、「祭祀や儀礼が宗教にとって本質的なものであるという見解に従うならば、原始仏教は宗教を否定しているということになる。(巻末註記846の中村註、389頁)。僧侶は、その身体をディスプレイ(儀礼・儀式)するための存在。古代の礼楽(儀礼)と現代の儀礼は異質である。参照、浅野裕一(東北大学教授)『儒教ルサンチマンの宗教』(1999.5.20)。
7).日本のキリスト教信者の仏教観

(「今後の課題」(武田勝道作成)は、平成11年(1999年)度広陵東組基推委総会資料に寺族部事業報告として掲載したもの(HPにアップのために若干変更H16(2004).1.17)。5)に追加H16(2004).3.23。5)に追加H16(2004).9.23。)


8).宗教への切り込みのターム(用語)は、とともに自由である。自由は、人間存在の本質である。自由は、人間を解放する。自由と平等は、ヨーロッパ近代のキャッチフレーズである。平等との関係(単純に裏表の関係ではない)。宗教と支配について。他人を支配することは、快感である。平成14年と平成15年に、一神教は、被差別グループが作り出した宗教であるとする岸田秀の言説を聞き思索した。政治的キャッチフレーズとしての自由を含む「自由」を、平成16年に思索したい。(H16(2004).4.13)

9).一人雇用運動


(今年度【H16】の僧侶研修).他力思想とキリスト教予定説の類似について岸田秀先生小滝透先生にお尋ねした。大乗仏教・真宗の立場から、小川一乗先生に触れていただく。(H16(2004).7.13)


広陵東組基推委「習俗分科会」
論集−「宗門組織と本願寺門主」等




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