聯珠詩格 書名、 20巻。 中国 元の時代の于濟選・蔡正孫補遺。 唐・宋人の七言絶句を集め、四句全対格から用後身字格まで、おおよそ320首餘りの『格』に分けている。宋史の漏れた宋代末の義士遺民、数十百人の姓名字号を伝えられ、宋代に詩名ある人でも、胡元の朝廷に起用され、胡元の禄を食む者は一人も入れてない。 《唐宋聯珠詩格》と題し、宋の臣民でない者は収めないことを以って、大主意としている。中国では元・明から清に至るまでに散逸して伝わらなかった。幸い日本には保存されていて足利時代中期から徳川時代に及ぶまで盛んに行われた。 「唐詩選」が盛唐を主としてする唐詩を集録しているのに対し「三体詩」は晩唐を主とする盛唐の五言律詩・七言律詩を集録に対し『聯珠詩格』は唐代宋代を含む七言絶句のみを選んでいる。選ばれた詩は唐の詩と雖も宋詩の傾向をもつ詩が多い。 ご使用のソフトのフォント指定を 等幅に設定すると、より見やすくなります。 無断転載・COPYを禁止します |